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AIチップ新興企業のEtched(エッチド)は2026年7月23日、3億ドルのシリーズCラウンドを実施し、評価額が103億ドルに達したと発表しました。同社はハーバード大学を中退したGavin Uberti氏とChris Zhu氏が2022年に設立した、設立からわずか2年の企業です。ラウンドはSequoia Capitalが主導し、Andreessen Horowitz、Jane Street、Diffusion、Argo、SK Hynixが参加しました。SequoiaにとってシリーズC投資では過去最高の評価額になるとされています。
1トランスフォーマー特化のASICで勝負
Etchedは汎用GPUではなく、トランスフォーマーモデルに特化した専用ハードウェアを開発する独自路線を取っています。旗艦製品「Sohu」は業界初のトランスフォーマー専用ASIC(特定用途向け集積回路)で、学習済みモデルがユーザーへの応答を生成する「推論(inference)」フェーズの高速化を狙って設計されています。
2従業員400人規模に拡大、量産も始動
- 従業員数は約400人まで拡大し、カリフォルニア州サンノゼ近郊に約80,000平方フィート(約7,400平方メートル)の新拠点を開設
- 製造は台湾積体電路製造(TSMC)と提携し、数億ドル規模の推論クラスターの製造に着手
同社は「数億ドル相当の推論クラスターの製造を開始した」とし、展開・試作用に10メガワットのラボも構築したと述べています。パイロット案件が本番導入へ移行するなかで、顧客需要が供給を上回っている状況だと報じられています。
3Nvidiaへの挑戦と課題
今回の資金調達は、AIの拡大に伴い重要性を増す「推論」市場が、Nvidiaのエコシステム支配に挑むだけの十分な規模になっているという投資家の期待を反映しています。一方で、既存ワークフローの書き換えや顧客からの信頼獲得など、乗り越えるべき障壁も大きいと指摘されています。
出典:TechStartups「Etched, AI chip startup founded by college dropouts, raises $300M at $10.3B valuation to take on Nvidia」(2026年7月23日)https://techstartups.com/2026/07/23/etched-ai-chip-startup-founded-by-college-dropouts-raises-300m-at-10-3b-valuation-to-take-on-nvidia


