こんにちは!AI Experience Center(AIXC)のWEB運営チームです。
本日も【AIサーベイシリーズ】として、お話していきます!
「AI活用がうまくいかないのは、予算が足りないから」——そう考えている方も多いかもしれません。でも今回のデータを見ると、予算より先に見直すべきポイントは別にありそうです。さっそく見ていきましょう!
予算を増やしても、体制がなければ頭打ちになる
調査では、AI関連の年間投資額を6段階に分けて、推進体制のタイプ別にスコアを比較しました。
- 専任部門×予算「把握していない」:92.7点
- 専任部門×予算500万未満:90.8点
- 体制なし×予算500万未満:56.4点
- 体制なし×予算500万〜3,000万:37.6点
専任部門があれば、予算をあまり把握していなくても90点台が出ます。逆に体制がなければ、予算を増やしても点数はほとんど伸びず、むしろ下がってしまうケースもありました。

「体制なしで予算1億超」の会社はゼロだった
体制がまったくないのに、AI関連予算が1億円を超えている会社は、今回のデータの中に1社もありませんでした。つまり、高額な予算を投じている会社は、すでに何らかの体制を整えているケースがほとんどということです。
言い換えると、「予算をつけたら体制も自然と整う」のではなく、「体制を先に整えた会社が、結果的に大きな予算をつけられている」という順番になっているのかもしれません。
数字で見ても、体制の影響力は予算の3倍近い
統計的な効果量(R²)で見ると、予算だけで説明できるスコアの差は0.18。そこに体制の情報を加えると0.54まで上がります。つまり、スコアの差を説明する力は、体制の方が予算よりもずっと大きいということです。
※R²(決定係数)とは、統計モデルがデータの変動をどの程度説明できているかを示す指標(0〜1)です。値が大きいほど説明力が高いことを意味する。効果量としての目安は、コーエンの基準(Cohen, 1988)で小(0.01)・中(0.09)・大(0.25)程度とされます。
出典:Cohen, J. (1988). Statistical Power Analysis for the Behavioral Sciences (2nd ed.). Lawrence Erlbaum Associates.
予算より先に、体制を見直すのも一つの手
もちろん、予算があるに越したことはありません。ただ、「まずは予算を確保してから」と考えて動きが止まっている会社があれば、先に専任担当を1人決めるところから始めた方が、投資対効果は高いかもしれません。
自社の状態・状況に応じて「予算確保からか、体制構築からか」を判断してみてください!
次回は「診断パターン」を語る
ここまでの7回で、会社の規模・体制・方針・予算に関する発見をご紹介してきました。
次回からは少し切り口を変えて、AI活用の状態を6つに分類する「診断パターン」についてお話していきます!自社がどのタイプに近いか、確認しながら読んでみてください。お楽しみに!
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