AIXC - AI Experience Center

辞められたら困る人が、あなたの会社にもいませんか——「書けない判断」を残す方法

辞められたら困る人が、あなたの会社にもいませんか——「書けない判断」を残す方法
ghoost ナレッジ管理 人材・組織DX
2026.08.07

マニュアルは書いた。動画も撮った。後任も付けた。それでも半年後、「あの人ならこの案件、受けただろうか」に、誰も答えられない——。

団塊世代の大量退職と事業承継の波の中で、こうした"答えられない"が全国で同時多発しています。ベテランが抜けた瞬間に困るのは、実は「やり方」ではありません。マニュアル通りにやれば済む仕事は、もう困らないのです。困るのは、マニュアルに書かれていない一言、「なんか、これは筋が悪い」の"なんか"の部分です。

暗黙知には、実は2種類ある

暗黙知という言葉は、物理化学者マイケル・ポランニーが『暗黙知の次元』(1966)で提唱した概念で、「我々は語れる以上のことを知っている」という一文が出発点です。日本ではSECIモデルの普及を経て「暗黙知は文書化すれば継承できる」という理解が広まりましたが、現場の暗黙知は性質の異なる2種類の混合だと考えると、話がすっきりします。

  • 書かれていない知識……コツや手順、事例。聞けば言葉になる、いわば眠っている形式知
  • 書けない判断……「なんか筋が悪い」の"なんか"。聞いても「経験としか言えない」と返ってくる、言語化そのものが難しい領域
画像18.png

前者はすでに解けています。動画マニュアル、ナレッジ検索、形式知化のSI——道具は出揃い、正しく機能しています。経済産業省/NEDOのGENIAC-PRIZE表彰(2026年4月)も、この分野を国が公認した象徴です。問題は、この前者が解けるほど、後者の空白がくっきりと輪郭を持ってしまうことです。

撮っても、平均しても、残らない

一人称視点のカメラで行動を記録しても、写るのは手の動きまでです。頭の中で何に違和感を覚え、何を見て、どう分岐したか——ここは写りません。しかも本人に聞いても、正確には答えられません。「なぜ?」と聞かれて返ってくるのは、たいてい後付けの説明です。

分岐図.png

では、大勢の判断データを集めて平均すればいいのか。ここにも罠があります。トップ営業の攻め筋と、堅実派の守り筋を平均したら、両方とも死んでしまいます。現場が本当に欲しいのは平均像ではなく「あの人ならどう判断するか」という、個人の署名が残った判断です。

「聞いて、育てる」という第三の道

私たちはこの課題に対して、tacit-distill農法という方法を体系化しました。ベテランの言語化されていない判断を、AIが実案件から生成する「逆設問」に本人が答えることで蒸留し、育つ判断資産(ghoost)として組織で運用し続ける方法です。

ポイントは「なぜ?」と聞かないことです。「新人に任せるなら、まず何を見ろと言いますか?」というように、実際の難症例を起点にした問いを立てることで、無意識の判断が言葉になっていきます。認知科学の世界で約40年の実証を持つCDM(Critical Decision Method)という手法をルーツに、LLMが問いの生成を自動化したことで、これまでスケールしなかった手法が現実的な運用に乗るようになりました。

蒸留サイクル.png

「退職の日まで、あと何日ありますか。」

この問いに答えが出ていない会社ほど、早く動く価値があります。tacit-distill農法の全体像と、5工程・料金・限界まで含めた仕様は、下記のリンクから確認できます。

関連リンク

  • ghoostのサービスページはこちら
  • ghoostのサービスについてのお問い合わせはこちら
  • ghoostのサービスについての資料ダウンロードはこちら

よくある質問

1Q. 実際にghoostを導入した企業では、どんな成果が出ていますか?

導入企業様では、Peer承認率(対象者本人ではなく同僚・関係者が「本人らしい」と承認した比率)92.3%を記録しています。本人ではなく周囲が認めた数値である点が、組織知の継承能力の高さを示しています。

2Q. ベテランの実測では、事前にどれくらい判断を書き出せていましたか?

営業部長・在籍14年の実案件3件・90分1セッションの実測で、全12ノード中、事前に本人が書けていたのは4個(33%)のみでした。残り8個は蒸留プロセスで初めて言語化されました。

3Q. なぜ「tacit-distill農法」という名前なのですか?

判断は製造できるものではなく、育てることしかできないという考え方に基づいているためです。提供する側がコントロールできるのは、どんな問いを投げるか、どんなサイクルで聞くか、どう検収するかという「環境」だけであり、実際に成長するのは本人の中にある判断の言語化そのものです。

4Q. 一度蒸留した判断は、時間が経っても古くならないですか?

判断の道筋は蒸留時点の状況への最適解であるため、鮮度は自然に落ちます。ただし、会議や日常業務からも養分を得て更新され続ける「照合ループ」が製品に内蔵されているため、継続的に運用することで古びにくい設計になっています。

おすすめコンテンツ

【AIサーベイ】第8回:AI活用の「診断パターン」って何?6タイプに分けてみたら見えてきたこと

AI Experience Center AIサーベイ
2026.07.22

【AIサーベイ】第7回:予算を増やす前に、体制を整えた方がいい理由

AI Experience Center AIサーベイ
2026.07.21

【AIサーベイ】第6回:「体制」と「方針」、両方揃えると67点変わる話

AI Experience Center AIサーベイ
2026.07.17

暗黙知には2種類ある——「書けない判断」をAIで継承する、tacit-distill農法という考え方

ghoostナレッジ管理
2026.08.07

【AIサーベイ】第17回:AI人材不足はどの業界も1位。でも2位からは全然違う

AI Experience Center AIサーベイ
2026.08.04

【AIサーベイ】第15回:技術でも予算でもなく「誰が旗を振るか」で32点差がつく

AI Experience Center AIサーベイ
2026.07.31

【AIサーベイ】第12回:技術でも予算でもなく「誰が旗を振るか」で32点差がつく

AI Experience Center AIサーベイ
2026.07.28

【AIサーベイ】第11回:大企業・中堅企業なのに動けない72社。資源は変革を保証しない

AI Experience Center AIサーベイ
2026.07.27

【AIサーベイ】第10回:なぜ「個人活用止まり」が一番多いのか。156社の共通点

AI Experience Center AIサーベイ
2026.07.24

【AIサーベイ】第9回:「うちはLv3」ってどういうこと?AI活用の5段階をわかりやすく解説

AI Experience Center AIサーベイ
2026.07.23

【AIサーベイ】第8回:AI活用の「診断パターン」って何?6タイプに分けてみたら見えてきたこと

AI Experience Center AIサーベイ
2026.07.22

【AIサーベイ】第7回:予算を増やす前に、体制を整えた方がいい理由

AI Experience Center AIサーベイ
2026.07.21

【AIサーベイ】第6回:「体制」と「方針」、両方揃えると67点変わる話

AI Experience Center AIサーベイ
2026.07.17

暗黙知には2種類ある——「書けない判断」をAIで継承する、tacit-distill農法という考え方

ghoostナレッジ管理
2026.08.07

【AIサーベイ】第17回:AI人材不足はどの業界も1位。でも2位からは全然違う

AI Experience Center AIサーベイ
2026.08.04

【AIサーベイ】第15回:技術でも予算でもなく「誰が旗を振るか」で32点差がつく

AI Experience Center AIサーベイ
2026.07.31

業界・規模問わず実績5,000社以上、
まずはお気軽にご相談ください

技術活用に役立つ情報や
サービス資料を公開しています

資料請求

相談しやすいスペシャリストが
お悩みに対応します

お問い合わせ

お電話でもお問い合わせできます
(平日9:30〜18:30)

0120-991-668