プレスリリース

国内最大級のAWS技術支援サービスを提供するクラスメソッド、最新のAWS利用動向を発表〜2021年度下半期、コンピューティングはコンテナ、サーバーレスなどの活用によりコスト比率低減の傾向〜

クラスメソッド株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:横田 聡、以下「クラスメソッド」)は、アマゾン ウェブ サービス(AWS)の技術支援サービスを10年以上提供しており、2022年7月時点で累計1万5,000以上のAWSアカウントへのサポートを行っています。このたび、AWS総合支援「クラスメソッドメンバーズ」登録アカウントへの請求情報に基づき、2017年1月から2022年3月までのAWS利用状況について利用サービス別分析およびランキングを発表します。なおこの調査は、半期ごとに最新版を発表しています。

サービスカテゴリ別 利用額ランキング

AWSからは現在、コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーキング、分析、機械学習および人工知能(AI)など、21カテゴリ200種類以上のサービスが提供されています。
2021年下半期のサービスカテゴリ別利用費ランキング上位10件は下記の通りです。
2021年上半期との比較では、「エンドユーザーコンピューティング」と「管理とガバナンス」の順位に入れ替わりがありました。「エンドユーザーコンピューティング」の利用額も増加し続けているものの、成長率において「管理とガバナンス」がわずかに上回る結果となりました。

「エンドユーザーコンピューティング」は、コロナ禍におけるテレワーク(リモートワーク・在宅勤務)への対応ニーズにより、2020年1Qから増加し続けてきました。2022年1Qにおいても利用額は成長を続けており、テレワークが定着してきたことがうかがえます。 
「管理とガバナンス」はAWSのリソース管理を目的としたサービス群であり、使用するアカウント数やサービスが増えるにつれて欠かせない機能を提供しています。AWSのコスト最適化やリスク管理などを目的としており、AWS活用がさらに進んできていることを示しています。

<2021年7月〜12月の利用額ランキング>

順位前半期順位比較サービスカテゴリ概要・主要サービス
11-コンピューティング仮想サーバーであるAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)など、AWS上でのアプリケーション実行に関わるサービス
22-データベースAmazon Relational Database Service(Amazon RDS)やAmazon DynamoDBなどのデータベース関連サービス
33-ネットワーキングとコンテンツ配信Amazon CloudfrontやAmazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)などのセキュアなネットワーク機能とコンテンツ配信に関わるサービス
44-ストレージAmazon Simple Storage Service(AmazonS3)、Amazon Elastic Block Store(Amazon EBS)、Amazon Elastic File System(Amazon EFS)などのストレージサービス
55-分析Amazon RedshiftやAmazon Athena、Amazon Kinesisなどの、データウェアハウスと分析ツール
67管理とガバナンスAmazon CloudWatchやAWS CloudTrailなど、リソース管理に関わるサービス
76エンドユーザーコンピューティングAmazon WorkSpacesやAmazon WorkDocsなど、仮想デスクトップ関連サービス
88-コンテナAmazon Elastic Container Sservice(Amazon ECS)や、AWS Fargateなど、コンテナの作成と運用管理に関わるサービス
99-セキュリティ、ID、およびコンプライアンスAWS WAFやAWS Identity and Access Management(IAM)、AWS Security Hubなどの、認証やセキュリティ対策サービス
1010-移行と転送CloudEndure MigrationやAWS Migration Hubなど、オンプレミスなどからAWSにアプリケーションやデータを移行するためのサービス

利用サービスカテゴリ比率の推移

利用サービスカテゴリ比率では、引き続き「コンピューティング」「データベース」が全体の利用費の70%近くを占めていますが、徐々に他のサービスカテゴリが比率を高めてきています。
「コンピューティング」はオンプレミスサーバーをクラウドに移行し、アプリケーション実行させる上で基本的なサービスカテゴリですが、近年はコストや運用面で効率のよいサーバーレス構成を採用したり、開発効率の高い「コンテナ」を使用するケースも増えています。
また、全体に対する割合としては小さいですが、「セキュリティ、ID、およびコンプライアンス」「管理とガバナンス」も徐々に比率を高めています。これはユーザー企業の各種システムについて、オンプレミスからAWSへの移行(マイグレーション)が進みつつあることや、クラウドネイティブなセキュリティ対策が広まってきていることを示しています。

利用サービスカテゴリ比率の推移

AWSサービスカテゴリ別 利用費の推移

同様に利用費総額ランキングにおける1〜9位のサービスカテゴリに関して、2017年1月から2022年3月までの成長率比較も行いました。AWS利用費総額の成長率との比較により、カテゴリごとの特徴がわかります。
全体的にいずれのサービスも増加傾向ですが、近年の傾向として特にコンテナの急伸が目立ちます。
また、新型コロナウイルス感染症によるテレワーク(リモートワーク、在宅勤務)の広がりによって成長が促されたとみられる「エンドユーザーコンピューティング」と「ネットワーキングとコンテンツ配信」は、引き続き利用増の傾向にあります。
「管理とガバナンス」、「セキュリティ、ID、およびコンプライアンス」も大きく成長を続けており、DX(デジタルトランスフォーメーション)や内製化へ取り組む企業の増加と、同時にセキュリティへの関心の高まりを示唆するものです。

AWSサービスカテゴリ別 利用費の推移

*各サービスカテゴリと総額について、2017年1Q(1月〜3月)の利用額を1とする成長率に基づきグラフを作成しています。
*全サービスカテゴリを比較しやすくするため、縦軸を最大値1000の対数に統一して表示しています。

[参考 コンテナサービス利用費成長率]

業種別 利用AWSサービス比較

主要なAWSサービスカテゴリについて、業種ごとの利用状況の比較も行いました。
業種ごと、AWSサービスカテゴリ別に利用費を合計して、各カテゴリの利用費比率を比較しています。

全体の傾向は2020年と大きく違いはありませんが、いずれの業界でも「エンドユーザーコンピューティング」の導入が広がり、セキュリティ関連の利用も増加しています。

業種別 利用AWSサービス比較

[調査概要]
対象期間:2017年1月1日~2022年03月31日
集計対象:AWS総合支援「クラスメソッドメンバーズ」請求代行サービス利用額
 https://classmethod.jp/services/members/
発表項目:AWSサービスカテゴリ別利用費推移、カテゴリ別ランキング、2020年4月の緊急事態宣言後に利用急増したサービス分析 等
発表者:クラスメソッド株式会社

クラスメソッドについて

クラスメソッド株式会社はアマゾン ウェブ サービスをはじめ、データ分析、モバイル、IoT、AI/機械学習等の分野で企業向け技術支援を行っています。AWS支援では2015年から継続して最上位ティアであるプレミアティアサービスパートナー(旧プレミアコンサルティングパートナー)に認定され、2018年と2020年、2021年には「AWSサービスパートナー オブ ザ イヤー」を受賞。現在までの支援実績は3,000社15,000アカウント以上となりました。社員による技術情報発信にも注力し、オウンドメディア「DevelopersIO」では3万本以上の記事を公開中です。「すべての人々の創造活動に貢献し続ける」という企業理念のもと、最適な技術を提案してまいります。

本社所在地: 東京都千代田区神田佐久間町1-11 産報佐久間ビル8階
代表者  : 代表取締役社長 横田 聡
事業内容 : クラウド導入支援、ビッグデータ基盤構築、モバイルアプリ開発、LINE技術支援、AI/機械学習技術支援
オフィシャルサイト : https://classmethod.jp/
技術ブログ「DevelopersIO」: https://dev.classmethod.jp/
Facebookページ :https://www.facebook.com/classmethod/
公式YouTubeチャンネル : https://www.youtube.com/c/classmethod-yt/

※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

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