AWSのコストを削減するための4つの方法~システム構成を変えない対策術~

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クラウド導入企業が抱えるAWSコストの現実

昨今、DXの潮流とともに、企業ではシステム開発や運用のための基盤をクラウドに置き換える動きが加速しています。AWSは、あらかじめAI、IoTといった最先端の技術が用意されており、新サービスリリースやアジャイル開発に非常に適しています。一方で、AWSを導入してから、知らない間にコストが増えていくという課題に直面することがあります。そもそもコスト削減のためにオンプレミスからクラウドへ移行したのに、クラウドの最適なサーバー構成へシフトできていないケースも多いようです。

AWSのコスト削減のためには、仮想サーバーのAmazon EC2を中心とした構成から、コスト効率の高いAWSのマネージドサービス(データベースサービスのAmazon RDSや、イベント駆動型コード実行サービスのAWS Lambda など)を中心にした構成へのシフトが有効です。しかし、これにはシステム全体の再設計が必要であり、大きな改修とリスクが伴うため実行が容易ではありません。

本記事では現状のシステム設計を変更せずに、コストを削減する方法についてご紹介します。AWSのコスト削減を検討されている方は、是非参考にしてみてください。

運用コスト30%削減も、AWSのより効率的な活用方法とは

クラウドを導入した企業が抱えるコスト課題と具体的な例、それに対するAWS活用方法をまとめた資料です。

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システム全体の設計はそのままに、手軽にコストを抑える方法

仮想サーバーを中心とした構成のままでも、割引オプションの適用や無駄を減らしていくことで、コスト削減は実現できます。まずは現状のコストを把握し、見直せるインスタンスやプラン変更ができないか検討してみましょう。

1.コストの現状を把握する

まずはAWSコストを視覚化することで、どこに問題があり、どこを削減できるか判断できるようになります。AWSコストをモニタリングするための、4つの機能について解説していきます。

請求情報とコスト管理ダッシュボード

アカウント毎にコストを管理できる基本機能です。ただし、企業によっては担当者にアクセス権限が付与されていない場合もあります。このコンソールでは、コストの全体像を把握できます。さらにサービス毎に、月額の利用料も確認できます。こちらを分析することで、削減項目が明確になります。

Cost Explorer

コストの予測機能です。AWSの予算を考慮することで、月単位で調整できるようになります。利用途中で将来的なコストを計測しながら、コスト削減に向けた対策がうてます。また、フィルタリング機能を使うことで、視点を変えながら、コスト分析もできます。

AWS Cost Explorerのグラフ

コスト配分タグ

アカウントの中でさらに細かくリソースを整理できます。実際に発生したコストは、Cost Explorerでコスト配分タグごとに見ることが可能です。

コスト配分タグ

AWS Budget

コストの予算が管理できる機能です。具体的には予算の計画、発生コストと予算比較、予測コストなどがあります。各設定値を超えた場合にアラートを通知できるのが大変便利です。

2.インスタンスの柔軟な変更

AWS内の仮想サーバーであるインスタンスの種類やサイズ変更も1つのコスト削減方法です。柔軟にインスタンスを変えられることが、AWSの大きな特長であるため、時間帯や季節、キャンペーンの有無、システムのピークタイムなどを一度洗い出し、現状のインスタンスが適正かどうか定期的に見直しすることも有効です。ピークタイムに合わせたスケーリング、使用しない時間に停止するなど、実態に合ったチューニングこそが、AWSのコスト最適化に繋がります。

3.リザーブドインスタンスの活用

インスタンスには以下の3種類ありますので、ピークタイムや利用状況に合わせて、最適な料金モデルを選択しましょう。

  • オンデマンドインスタンス
    秒単位で利用料金を支払う標準的な購入方法
  • スポットインスタンス
    未使用インスタンスを低価格で購入する方法
  • リザーブドインスタンス
    1〜3年の期間で事前にインスタンスを割引購入できる方法

インスタンスを事前にまとめて購入できるリザーブドインスタンスは、割引率が高くなります。クラウドのよいところは自由にインスタンスを設定したり、削除したりできるところです。しかしながら、実際の運用では長期的に同じサイズで利用し続けるケースは多いです。こういった場合は、オンデマンドインスタンスよりリザーブドインスタンスで購入した方がお得になります。

また、AWSコスト管理では、どのインスタンスをどれだけ購入すればよいのか、おすすめのインスタンスが表示されています。リザーブドインスタンスにより、月額でどの程度コスト削減になるかの見込み額が算出されますので、参考にするとよいでしょう。

4.Savings Plans(セービングプラン)の活用

リザーブドインスタンスと類似したものにセービングプランがあります。直近の利用状況を鑑み、1〜3年の期間で1時間単位の利用費をコミットすることで、そのコミット分を割引きするプランです。AWSコスト管理のセービングプランの推奨事項として、月ごとの支出額・削減額が表示されますので、これらの値を参考にしながら、活用できるかを検討しましょう。

クラスメソッドメンバーズの契約でAWSコストを大幅に削減

AWSコストの現状を整理し、大幅なコスト削減、そしてさらなる活用を支援するサービスがあります。それが、クラスメソッドが提供するAWS総合支援サービスの「クラスメソッドメンバーズ」です。

お客様ごとの AWS の契約状況、利用状況を詳細に分析した上で、どこに無駄があるのかを洗い出し、プランやインスタンスサイズの最適化、構成の見直し等をご提案いたします。

運用コスト30%削減も、AWSのより効率的な活用方法とは

クラウドを導入した企業が抱えるコスト課題と具体的な例、それに対するAWS活用方法をまとめた資料です。

もくじ

  • クラウド導入企業が抱える課題とは
  • 余分なコストがDX投資を妨げる要因の1つに
  • 契約するだけでAWSが一律7%オフ
  • 星野リゾートをはじめ、すでに導入事例が多数
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2015年から継続して最上位パートナーに認定され、2022年にはグローバル最優秀SIパートナーとして「SI Partners of the Year - Global」を受賞。翌2023年にもアジアの最優秀パートナーとして「SI Partner of the Year - APJ」を受賞しました。技術支援実績は3,000社、20,000アカウント以上、多くのお客様に最適な技術提案を行っています。

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