AWSのコンテンツ配信サービスについて
AWSのサービスを活用し、コンテンツを配信します。
動画や写真といったコンテンツの大容量化に伴い、コンテンツを高速に、そして安定して配信することの重要性が高まっています。例えばSEO対策として、Webサイト表示の高速化は必須です。また話題のWebサイト・コンテンツとなるとアクセスが大量になります。配信負荷が高くなった状況下でも、Webサイト・コンテンツ配信の安定性を維持するのは重要なポイントです。
AWSのグローバルネットワークを利用することで、高信頼性、低レイテンシー、高スループットを担保したコンテンツ配信が可能です。
AWS利用のメリット
Webコンテンツ配信の高速化
世界中に広がるAWSのグローバルエッジネットワークを用いて配信が行なえます。ユーザの最寄りのエッジサーバーに接続するので、高速な配信が可能です。コンテンツ配信の高速化に必要なHTTP/3やコンテンツ圧縮などの機能も利用できます。
負荷対策
エッジサーバーでコンテンツのキャッシングを行うことで、コンテンツ本体を持つオリジンサーバの負荷を低減させられます。大量のアクセスが発生した場合でも、安定したコンテンツ配信が行なえます。
セキュリティ
高速で安定したコンテンツ配信のためのセキュリティを強化します。WebサイトへのDDoS攻撃やオリジンサーバーへの攻撃からの保護が可能です。また、SSL/TLS暗号化を用いたHTTPS通信の導入、証明書のプロビジョニング、特定のユーザのみアクセスを許可するプライベートコンテンツの配信などもできます。
代表的なAWSサービス
Amazon CloudFront
Amazon CloudFrontはAWSが提供する高速・高パフォーマンスなコンテンツ配信サービス(CDN)です。
世界中にエッジサーバーが配備されており、ユーザを最寄りのエッジサーバーに誘導することで高速なコンテンツ配信を実現します。また、コンテンツをエッジサーバでキャッシュすることでオリジンサーバーの負荷を減らし、安定した配信ができます。AWSグローバルインフラストラクチャによって高いパフォーマンスで大容量のコンテンツ配信ができるため、動画配信などでも使用可能です。
完全な従量課金制であり初期費用や長期契約が不要である点も魅力です。
CloudFront Functions / Lambda@Edge
CloudFront Functions、Lambda@EdgeともにCloudFrontと連携可能なサーバーレスコンピューティング機能です。
どちらもユーザに近いロケーションでコードが実行されますが、Lambda@Edgeはリージョンのエッジキャッシュ、CloudFront Functionsはユーザにより近いエッジロケーションでコードが実行されます。
オリジン側の変更なしにコード実行による機能が追加でき、コンテンツ配信をカスタマイズできます。また、よりユーザに近い場所でコードが実行されるため、非常に低いレイテンシーで処理が行われ、パフォーマンスが向上します。サーバーレスで動作し、サーバーの管理などは不要です。
AWS Shield / AWS WAF
AWS ShieldはAWSで実行されるアプリケーションをDDoS攻撃から保護するマネージド型サービスです。また、AWS WAFはAWSのWeb Application Fiewallサービスで、Webアプリケーションに対する攻撃からの保護が可能です。
AWS Shieldには、一般的なインフラストラクチャレイヤーへのDDoS攻撃に対応した攻撃緩和サービスであるAWS Shield Standardが、各AWSサービスに追加費用なしで自動的に適用されています。さらに、大規模かつ高度な攻撃に備え、AWSのDDoS対策専門チームと連携が可能なAWS Shield Advancedも利用可能です。
またAWS WAFを利用することで、同一IPアドレスからの過剰なリクエストをブロック、といったカスタムルールによるWebトラフィックのフィルターが可能です。これはアプリケーションレイヤに対するDDoS攻撃の緩和になります。また、事前に定義されたマネージドルールを用いて悪意のあるリクエストをブロックし、アプリケーションに対する攻撃から保護できます。
どちらもAmazon CloudFrontと連携させることで、コンテンツ配信時のセキュリティ強化につながります。それぞれ攻撃に対して防御する範囲が異なりますので、双方を組み合わせて利用します。
クラスメソッドのソリューション
AWS導入コンサルティング
AWSプレミアティアサービスパートナーのクラスメソッドが、お客様のクラウド利用や移行に関する課題に対して最適解をご提案します。公式資格を保有するコンサルタントが、コストカットやインフラの移行などに対し適切なAWSサービスの構成方法をご案内します。
よくある質問
- 既存のWebサイトへのCloudFront導入方法を提案してもらえますか?
- はい、可能です。現状のWebサイトの構成に応じて、CloudFrontの導入方法や設計方法をご提案いたします。キャッシュについてはWebサイトの要件やアプリケーション特性をヒアリングし、適切な設定方法をアドバイスいたします。
- 現在のコンテンツ配信の費用コスト、CloudFrontのデータ転送料金が高いです。コンテンツ配信の費用コストを抑えることはできますか?
- はい、可能です。クラスメソッドメンバーズの「EC2・CDN割引プラン」を利用いただくことで、アウトバウンド通信費を最大約65%オフ、GETリクエスト料金は無料で提供します。コンテンツ配信のデータ転送量が多い場合でも、非常に安価にCloudFrontを利用いただけます。
クラスメソッドの特長
お客様の成功を追求できる
組織体制
AWSとの戦略的協業や各種資格を取得したエンジニア、豊富な実績を通じて培われた業界・事業への知見、海外拠点との時差を活用した24時間サポートと多言語対応など、高い技術力と支援体制を兼ね備えています。国内外のSaaS製品も豊富に取り扱いがあり、課題解決に向けて技術や手段の制約を受けることなく最適な道筋をご提案できます。
成果と技術力に裏付けられた
高い提案力
小売、製造、金融、官公庁など、業界を問わず4,000社以上でのプロジェクト実績があります。社内に事例が蓄積しているからこそ、課題に対して生きた解決方法を提示できます。社員の7割を構成するエンジニア間での情報共有や質問、意見交換もさかんなため、ご相談いただいた背景も踏まえて幅広い技術提案が可能です。
IT投資の成果を早める
内製化サポート
ビジネスの成長には、導入後の運用・改善を繰り返すことが大切です。クラスメソッドは技術支援だけでなく、DevOpsメソッドにおけるトレーニングやオンサイトコーチングなども実施できます。お客様自身が自動化や開発手法を身につけ、改善し続けられるように、技術と仕組みづくりの両面からサポートします。
膨大な情報発信を通して
更新されつづけるナレッジ
技術情報の発信を通して、知識を常にアップデートしています。累計4万本、月間300万PVを誇る技術メディア「DevelopersIO」の執筆・運営を続けており、書籍出版や技術書への寄稿、イベントやカンファレンスへの登壇実績もあります。お客様からのご相談に対して、常に最新の情報で回答します。
実績
コンテンツ配信に関する技術情報
2014年から継続して最上位パートナーに認定され、2022年にはグローバル最優秀SIパートナーとして「SI Partners of the Year - Global」を受賞。翌2023年にもアジアの最優秀パートナーとして「SI Partner of the Year - APJ」を受賞しました。技術支援実績は4,000社、25,000アカウント以上、多くのお客様に最適な技術提案を行っています。