総合エンタテインメント企業としてゲームコンテンツや遊技機、リゾート事業など多彩な娯楽製品・サービスを提供するセガサミーホールディングス株式会社。現在はグループ全体のDXを見据え、ITソリューション本部の旗振りのもとクラウド化が進められています。
その先駆けとして2022年10月にリリースした運送会社との情報共有システムはAWSベースの新規開発となり、その認証基盤としてAuth0が採用されました。
刷新にあわせて機能課題の解決へ
従来、遊技機の出荷・回収に関する情報を運送会社と共有する同社のシステムは、取引先企業が個別に用意した端末にVPN経由でオンプレミスのシステムに接続するという仕組みでした。各社スキルや環境が異なる状況下においては都度の申請やアカウント管理が複雑化し、社内外から不便があったとのこと。
そして今回、新システムにおける認証ではAuth0を選択・導入しています。その背景にはAWSと同じく、SaaSとしての実績があったといいます。
「Auth0はサービスに関する情報が多く、それが“答え合わせ”に役立つということもあり、自分たちで試しながら考えて作るのに向いていました」(都築さん)
「業務として採用する上で、利用者数の多さは選定基準の一つになります。マイナーなものの場合、入れたはいいけれど突然なくなってしまう懸念もありますからね」(庄司さん)
Auth0の決め手となった使いやすさ
こうしてAuth0の導入を決めた同社。クラスメソッドからは知見をお伝えする形でより確実な活用をサポートしました。
「認可の部分は独自のものを使い、認証部分でAuth0を導入しようと考えていました。自分で試して使ってみたことがありますけれど、業務レベルでの本番利用をするにあたってどういう点に気をつければよいかなどをクラスメソッドに教えていただきました」(都築さん)
バックエンドのAPIでは、スケジュールに間に合わせるにはセキュリティ面で堅牢さに欠ける、十分なセキュリティを担保するには遅れが生じる、という状況もありました。
「業界的に攻撃の的にならないよう、セキュアなほうを選択しました。その後、第三者の脆弱性診断を受診しましたが、満点を取れたのがありがたかったですね」(都築さん)
10月のシステム更改により課題であった“脱VPN”をはじめ各所を改善、現在までトラブルなく取引先企業の約100アカウントが新システムを利用しています。
「今回のAuth0導入はクラスメソッドで実績があったことも心強かったです。いま実運用に入っていますが、わかりやすいですね」(松岡さん)
今回のシステムを皮切りにクラウド化をはじめとするDXを加速させていくセガサミーホールディングス。その進化のかたわらで今後もクラスメソッドが技術支援を続けていければ幸いです。
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