Alteryx Server導入で加工・分析処理を並列実行!
社内外に広がるデータ活用の取り組み

株式会社マクロミル

リサーチアーキテクツ本部リサーチプラットフォームユニット ユニット長 岩岡 友夫 様
同ユニット 技術研究グループ 小俣 克之 様

公開日:2021年11月1日

  • 社内のAlteryx Designerユーザーが増えてワークフローの共有ニーズが発生
  • 複数のジョブをさらに効率よく実行させたい

  • Alteryx Serverによりワークフローの共有・実行が可能に
  • ジョブのスケジューリングで時間を有効活用
  • コアの追加でジョブの同時実行数も簡単に増やせる

企業のマーケティング活動をネットリサーチやデータ活用から支援する株式会社マクロミル。自社で保有する調査対象者(パネル)は130万人を超え、提携パネルを含めると1,000万人を超えるパネルネットワークを構築しています。国内外年間4万件以上の調査実績に加え、デジタルマーケティングやデータコンサルティングなど、豊富なデータを活用したサービスを展開しています。

大規模な調査結果を整理し、顧客にわかりやすいデータを提供するには、相応のデータ分析・レポーティング環境が必要です。そのため同社では2018年に高機能なセルフサービス型分析ツール「Alteryx Designer」を導入しました。(*)

Alteryx Designerの活用が軌道に乗った同社ではその後、Alteryx Designerで作成したワークフローをより大規模に展開できるAlteryx Serverを導入、効率的な分析やレポート作成に成功しています。

Alteryxをどのように活用してきたか、Alteryx Serverのニーズとその効果は何か、同社の岩岡様、小俣様にお話をうかがいました。

*「最大処理効率が1200倍に!Alteryxの処理性能とレポート能力がマーケティングリサーチ企業を変える」

Alteryxの社内での拡がり

2019年の時点では個人のPCで利用するAlteryx Designerを分析スタッフ用に数ライセンス契約していた株式会社マクロミル。データマイニングツールの代替やETLとして使っていました。

Alteryx Designer導入以前のデータ分析では、データの取り出しからレポートのためのデータ整形まで、いくつもの細切れの処理を順に行う必要がありました。こうした作業について、Alteryx Designerではワークフロー機能を利用して一気通貫に任せることができるため、処理速度が高いことも相まって分析作業の効率は大きく上がったと言います。

同社では、最終的にデータのレポーティングをTableauで行うことが多く、特にBI部門では、以前であればプレゼンテーションソフトやスプレッドシートのグラフ描画機能を使用していたものを、Tableauを利用してアウトプットするようになっています。

「処理スピードが速くTableauとの連携の良さがあったことと、ノンプログラミングツールのため教育コストが高くないことが魅力でした」(岩岡さん)

「Tableauのためのデータ生成にAlteryx Designerを使えることが、使い始めるきっかけとしては大きかったです。それだけでなくETLとしても使いやすかったですね」(小俣さん)

と連携の利便性が高いこともあり、社内のAlteryx Designerの利用者は徐々に増えていきました。

「私たちがAlteryx Designerの良さを伝えたというよりも、自然に社内で認知されて広がっていきました。Tableauを使いたいという要求の中で、そのためのデータ加工をどうしようかと考えていた人がたどり着いたのだと思います」(岩岡さん)

同社では社内でのAlteryx Designerの利用者が増えるとともに、ビジネスの成長にともなって取り扱うデータの種類やジャンルも増えていきました。そこで、Alteryx Designerで作成したワークフローなど、社内のデータ分析資産を共有するプラットフォームとして、Alteryx Serverを導入することにしました。

最初に導入したAlteryx Designerはいわばスタンドアロン環境。個人のPCに導入してデータ分析の前処理から分析・可視化までの業務を効率化することができます。
Alteryx Serverでは、Alteryx Designerで作成したワークフローを複数人で共有し、他の処理と連携させたり、ジョブ実行の自動化や同時処理が可能になります。データ加工のスキルがない人でも、Server上に用意してもらったワークフローを実行するだけで、最新のデータ分析結果を得ることができ、意思決定に役立てることができるようになります。

Alteryx ServerとAlteryx Designerの併用

同社では、2018年のAlteryx Designer導入から約2年後の2020年8月、Alteryx Serverを導入しました。

すでに作られた分析ワークフローを使って実行したい、というニーズを満たせるのはAlteryx Serverのメリットの一つです。

社内ですでに作成された分析処理を共有して使いたいというケースや、複数の人が同じような分析処理を行っているのを一つのワークフローに置き換えて共通化したいというニーズは多くの企業にあるものです。
共通のワークフローから生成したデータを利用することで、個人の感覚に依存せず統一した基準で分析できるようになり、分析結果の正確さや、課題や改善のポイントを明確にすることにも繋がってきます。

「Alteryx Serverを導入してワークフロー作成者とユーザーを分けたことで、ワークフローを作れない人も、ほかの人にワークフロー作成を依頼して分析に関われるようになりました。また、人事や経理といった、Alteryx Designerを使うのは少し敷居が高いと感じていた部門の方にも分析結果を使ってもらうことができるようになりました。社内からデータの分析や加工について『こういうことができませんか?』という問い合わせが来たときに、Alteryx Designerでワークフローを作成してAlteryx Serverにアップロードし、依頼者に見てもらうことで迅速に対応できるようにもなりました」(小俣さん)

対クライアント向けの業務だけでなく、スタッフ部門にも活用の道筋が広がっていきました。

処理の実行をスケジューリングして、自動化することができるのもAlteryx Serverのメリットです。

「土日に回答期限が終了するアンケートについて、月曜日に出社してから行おうとするとAlteryx Designerでは処理に時間がかかり、その間は他の分析を行うこともできません。Alteryx Serverのスケジューリング機能を使えば、回答期限後の土日に自動で処理できるので、週明けに出社してすぐに分析処理済みのデータを使って業務にとりかかれます」(岩岡さん)

コアライセンスを追加して簡単に同時実行数を増加

Alteryx Serverの利用者が増えるにつれて、同時に複数の処理が走るようになり、処理の待ち時間がユーザーのボトルネックになるケースが出てきました。そこで2021年3月に、Alteryx Serverのコアライセンス契約を追加してスケールアップし、処理を複数ラインで同時に行えるようにしました。コアライセンスや同時実行数の追加は簡単に行えます。

「処理に数時間かかるフローが流れている時に、数十秒で終わる処理を流そうとしてもスタックしてしまうことがありました。すぐほしいデータが何時間か待たないと得られない、いつ処理が終わるか分らない、ということが続くと『使えないシステム』というレッテルが貼られてしまいます。コアの追加と運用の工夫で円滑に使えるようになりました」(岩岡さん)

同時実行数を増やすとともに、処理時間が長くかかりそうなワークフローをAlteryx Serverにかけるときは、事前に連絡をしてもらう運用ルールを設けたそうです。また、

「現在のジョブを確認できるような機能を追加したり、Alteryx Serverのメンテナンスを行うときには事前に通知するような運用ルールの改善もしています」(小俣さん)

と、社内のAlteryx Serverユーザーへの配慮も欠かしません。

複数のジョブ実行で大きなメリットがあるAlteryx Serverですが、一方で自分しか使わない分析や、分析フローの作成中で修正が多く入るような場合は、自PC内のAlteryx Designerを使う方が便利なこともあります。
Alteryx DesignerとAlteryx Serverライセンスを併用して、適材適所で運用することで、コストを抑えつつ効果を最大限に発揮できます。

同社は、現在はAlteryx ServerとAlteryx Designerのそれぞれについて、同時実行数とワークフロー作成担当者人数に対して十分なコア数、ライセンス数を見積もって契約しています。

「Alteryx Server用の分析フローを作る前にはAlteryx Designerを使うため、ServerとDesignerはどちらかだけで良いということはなさそうです」(岩岡さん)

と、業務に投入していく上でAlteryx ServerとAlteryx Designerの両輪が必要であることを語っていました。

データ提供フローに革新。新たなビジネスの創造を目指す

Alteryx Serverを使い始めて知見が高まる中で、新たなビジネスモデルも生まれようとしています。

今までは受注後、社内のスタッフがデータを加工して分析結果を作成し、クライアントへ提供していました。

「社内でAlteryx Designerを使用して分析ワークフローを作成し、お客様にはAlteryx Serverでのワークフロー実行を解放することで、自由にデータを見ていただくことを考えています」(小俣さん)

これにより分析フローを作るだけで良くなり、人的コストを下げつつ納期を短く、お客様にとっては必要な時に最新の分析結果を取り出せるようになることが期待できます。
分析結果を提供するサービスに、クライアントのニーズに合わせてあらためて分析できるサービスを加えることで、クライアントがより求めるサービスになります。

「そう遠くないうちにAlteryx Serverを使ったデータ提供サービス事例を挙げられるようになりそうです」(小俣さん)

と、クライアントの反応も良好そうなことがうかがえます。

社内外のデータ活用の司令塔として

Alteryx Serverの活用は、これからも進化していきそうです。

「今後はAPIで連携できるAlteryx Serverの特徴を活かして、自動化による作業効率の向上を目指したいです。ユーザーメリットと社内効率化の向上を図りたいですね」(岩岡さん)

と岩岡さんは、社内業務と対クライアント向けのサービスのさらなる向上を考えています。
Alteryx Serverの導入効果はもちろん、これからのサービス開発への活用についても、高く期待されていることが感じられました。

クラスメソッドは、これからも同社のデータ分析ビジネスの展開に、技術支援を通して貢献してまいります。

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クラスメソッドはお客様のデータ活用を最大化する分析基盤の構築やデータ分析用製品のライセンス販売を行っています。自社データの集約や可視化、分析などをご検討のお客様に、エンジニアが最適な活用方法をご案内します。

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