「みんなの株式」や「株探」など多数のメディア運営をスムーズにするAWSインフラ管理代行

株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド

メディア開発部 部長 川端宏昌様
株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド
公開日:2019年3月11日
BEFORE
  • 2012年にAWSを導入し部分移行をスタート
  • 10を超える投資情報メディアごとにAWSアカウントを運用
  • 担当者1名のため全アカウントの安全性確保には限界
AFTER
  • アカウントを共同管理して安全面の整備ができる体制に
  • 請求代行サービスでAWS利用料割引、無料の技術サポートを提供
  • クレジットカードの支払い上限がない請求書による支払い代行も好評

独自性の高い投資家向け情報サイトを国内最大規模で展開

「みんなの株式」「株探」をはじめ、外国為替や投資信託、仮想通貨、保険など、さまざまな金融商品の情報メディアを複数展開する株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド(以下:ミンカブ)が運営する投資情報メディアの利用者数(ユニークユーザー数)は月間500万人、延利用者数(訪問ユーザー数)では月間1,800万人を超え、今もなお高い成長を続けています。

Webインフラを統括するメディア開発部長の川端宏昌さんは、同社を支える原動力についてこう説明します。

「編集部では株式やFXを速報で記事化するほか、長年相場を見てきた経験を活かして個人投資家の興味を引くようなサイト企画も立案します。メディア開発部がそれらを個人投資家の皆さまに役立つサイトとして創り上げ、継続的な改善を行っています。また、ソリューション事業部門では、メディアで集積された個人投資家コンセンサスデータを含む、総合的な株式情報を法人向けに安定供給するなど、一人ひとりが『情報』を意識しながら三者がそれぞれ連携して動いています」

こうした連携から生まれたさまざまなメディアを日々更新しているミンカブは、同社のAWSアカウントは主にメディアごとに運営されており、その数は現時点で2桁におよびます。AWS支援サービス「クラスメソッドメンバーズ」の請求代行プランを契約し、多数のAWSアカウントをクラスメソッドと共同管理することでどんなメリットを得られるのでしょうか。

AWSを使い「もうオンプレミスには戻れないですね」

「創業当時からしばらくはオンプレミス環境でした。物理サーバだとどうしてもディスクの故障などが発生し、そのつどデータセンターまで行かなければなりません。それがAWSになって一切なくなり、もう夜中に起こされることがありません(笑)」

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「みんなの株式」立ち上げメンバーのひとりでもある川端さんは“クラウド前”の頃を苦笑いで振り返ります。同社のAWS導入は東京リージョンのオープン翌年、2012年でした。話題性や世間の流れから「きっと便利だろう」と導入を検討。当時運営していたサイトのひとつ『みんかぶFX』から部分移行を始めました。

「『みんかぶFX』だとアメリカの雇用統計が発表される第一金曜日は通常の3倍以上のトラフィックになりますし、決算シーズンなどは株式市場が閉まった15時直後に数百の企業が決算を発表するので、『株探』の決算速報を目当てにアクセスが倍以上になります。それを事前にスケールアップしておいて構えておくというのがクラウドであれば可能。もうオンプレミスには戻れないですね」

増幅していくアカウント管理を一手に

同社は「みんなの株式」なら「みんなの株式」のAWSアカウントといったように、「株探」「みんかぶFX」など1個のサービスに対して1個のアカウントを紐づけて運用しています。

「1つのアカウントで複数サービスを運用するには複雑なIAM設定が必要となり、それでは権限管理が破綻しかねません。アカウントは増えてしまいますが、別途導入したシングルサインオン上で誰がどのサービスの割り当てかを明確にしているので、管理上の問題はありません。別にすることで操作ミスによる他サービスへの影響を抑えられますし、コストを把握しやすくなるので、トータルで見たときに運用面の効率性が上がるんです」

そのアカウントの“共同管理者”であるパートナーとして、クラスメソッドがいます。ミンカブが「クラスメソッドメンバーズ」を選択した理由は「2つのコスト削減」から、と説明してくれました。その1つはAWS料金の一律割引という金額的なコスト削減についてで、「この値引き額で選ばない理由がない」と川端さんは評価します。

そして、もうひとつがアカウントのセキュリティ運用面です。川端さんは、ほぼ1人でインフラの面倒を見ている状態。日々の運用と並行して、ルートユーザーに関する制限や他要素認証設定といったセキュリティ面について意識するのは容易ではありません。そんななか「時間がなくて手を回せないのがずっと心に引っかかっていた」そうです。

その状況に対し、お客様とクラスメソッドでアカウントを共同管理する「クラスメソッドメンバーズ」を2017年夏に契約したことで障壁を取り払うことができました。「きちんとしたルートユーザーの管理をしていただいている、という感じです。基本的なことを全部やってくれるのはありがたいと思いますね」と、管理コストの削減について川端さんはコメントしました。

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請求代行プランで得られる対応品質

さらにもう1点、クラスメソッドメンバーズが評価されたポイントがあります。それは標準サービスとして提供している無料サポートです。AWSのリセラーとして、クラスメソッドは公式エンタープライズサポートプランに相当するカスタマーサポートを提供しています。

「直接契約ですとアカウント毎にサポート契約しなければなりませんが、有料サポートは最低金額が設定されていて、多数のアカウントを抱える弊社にとってコストへの影響を無視できません。かといってアカウントによってサポートの是非を判断するのは難しく、会社として導入するなら全てのAWSアカウントに有料サポートをと思っており、大きなジレンマを感じていました。クラスメソッドメンバーズがそれを解決してくれました。24時間365日、しかも日本語でクラスメソッドが間に立って対応してくれるのが良いですね」と、サポートのメリットも享受していただいています。上限のあるクレジットカード払いではなくクラスメソッド発行の請求書による支払代行も好評でした。

こうしたクラスメソッドのサービス品質についての要望をお伺いしたところ「本当に何もない」とのこと。そして「一切の不満がないという最大限の褒め言葉です。滞りなく自分たちのビジネスが進められているというところで物申すことはありません」とおっしゃってくださいました。

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情報発信を加速させるための情報を

最後に、ミンカブおよび川端さんの展望を伺ったところ、社内のAWS理解を深め、活用をさらに促進させたいという想いを聞きました。

「自分の手が届かなくても、各サービス設計・開発者がある程度AWSを運用できる形になればと。インフラを見られるのが自分だけだと、忙しくて手が空かなかったり、ケガや病気の際にビジネス上のボトルネックになる可能性があります。それに、アプリ開発者も触れた方がいいAWSサービスがどんどん増えてきていると感じていて。そうなってくると、AWSに対してある程度アンテナを張れたり操作できるほうが、設計・開発の選択肢も増えるしスピード感が出ると思うんです」

機動力の高さがサービスの進化につながる。「AWSであればそれができるんじゃないかなという風に思っています」と川端さんは、ハードウェアからOSの設定まで神経を向けざるを得なかったオンプレ時代と比較しつつ、業務時間の一部を割くことでオンプレ相当のインフラ領域にも100%コミットできるAWSに期待を寄せます。

そして同社のサービス=情報発信をより加速させるべく、クラスメソッドに求めるものはなんでしょう。その回答は、同社の事業と同じく“情報”というものでした。

「自分はクラウドサービスなどのツールを駆使した業務効率改善に関心があるのですが、運用サポートツールの仲介などをやっていたら、トータルでお手伝いいただきたいなと。例えばメンバーズのカスタマーサポートで利用しているクラウドサービスの知見を借りられたらいいなと思います。Developers.IOにはAWSだけでなく、各種クラウドサービスやGDPR対応など業務運用に関する情報や経験などをブログで公開されていて。そうしたアウトプットにも期待しています」

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この事例はAWS総合支援サービスをご利用いただいています

AWSコンサルティングパートナーアワード受賞のクラスメソッドは、お客様のAWS活用を様々な形でサポートします。AWS利用料を割引提供する請求代行から構築運用、クラウド移行などの技術支援までお客様のご要望に沿ったサービスをご提案します。

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