クラスメソッドメンバーズ加入でAWSのコスト削減に成功
ノーコード開発ツール「Yappli」で幅広い業種・企業のDXを支援

株式会社ヤプリ

プロダクト開発本部 開発3部 部長 望月真仁 様
株式会社ヤプリ
公開日:2024年7月2日
BEFORE
  • AWS環境でのコストに対する認識不足があった
  • 技術等で気軽に相談できるベンダーが欲しかった
AFTER
  • クラスメソッドメンバーズの加入によりコストメリットを享受
  • AWSやセキュリティ、生成AIなどを何でも気軽に相談できる環境
  • Terraform Cloud(現:HCP Terraform)をCPPO経由で導入することで事務処理などを簡素化

ヤプリは、ノーコードで開発・運用・分析をオールインワンで行えるモバイルアプリプラットフォーム「Yappli」を提供しています。同プロダクトはローンチから約10年で1億9000万ダウンロードを超え、日本を代表するノーコードツールとなりました。また、2023年には社内アプリに特化した新サービス「Yappli UNITE」をリリースし、さらなる業績拡大が期待されています。

同社では、2018年からクラスメソッドメンバーズに加入しており、クラスメソッドとは5年以上のお取り引きがあります。今回は「Yappli」と「Yappli UNITE」の特徴や魅力、急成長を成し遂げた理由や今後の展望、クラスメソッドの支援についてお話を伺いました。

Yappliの魅力は「操作性」と「汎用性」

同社のメインプロダクトである「Yappli」は、リリースから早11年が経過。エンジニアリングの専門知識に乏しい事業会社や部署にとって、今や欠かすことのできないモバイルアプリプラットフォームに成長しました。ノーコードという「使いやすさ」に加え、「汎用性」などの特徴も合わせ持つことで、累計1億9000万ダウンロードを突破しています。

「ここまで成長できたのは、スマホとガラケーが平行して使われていた頃からサービスを開始した、先行優位性が大きいと思っています。その上で、汎用性が高いプラットフォームであることもユーザーに評価いただいたのではないでしょうか」

株式会社ヤプリ

ローンチ当初こそアパレルや飲食業での活用が多かった「Yappli」ですが、現在の利用シーンは拡大を続けています。例えば、大学で事務局と学生とのコミュニケーションツールとして使用されるほか、医療・介護業界、化粧品メーカー、銀行、自動車メーカーなど、幅広い分野・業界で活用されています。

さらに同社は「Yappli」で得た開発ノウハウ・知見を元に、2021年にノーコードCRM「Yappli CRM」の提供を開始しました。続いて2023年には、社内向けアプリに特化した新サービス「Yappli UNITE」もリリースしました。

プロダクトやユーザー数が増加するなかで、同社はカスタマーサクセスにも注力しています。ユーザー企業との接点として、メールやチャットによるカスタマーサポートはもちろん、専任の担当者が伴走支援も行っています。

「専任担当者がクライアントに深く入り込んでサポートしています。例えば、Yappliで作ったアプリのDL数が伸び悩んでいれば、データに基づいた成長施策の提案も行っています」

クラスメソッドを選んだ理由は事業に合わせた「伴走支援」と「技術力」

成長著しいヤプリですが、事業フェーズが進むにつれて、課題の一つとして浮かんできたのが「インフラコスト」でした。

「創業した当初はインフラエンジニアがおらず、そこまでインフラを重要視していませんでした。しかし、事業が拡大し組織が大きくなっていくにつれて、コスト面の課題が浮き彫りになってきたんです」(望月さん)

そこで、従来からAWSを利用していたヤプリは、2018年にクラスメソッドメンバーズへの加入を決断。望月さんは、この選択について「AWSベンダーを複数検討した結果、条件が一番合っていた」と話します。

株式会社ヤプリ 「クラスメソッドメンバーズに加入することで割引が適用され、コスト削減につながりました。クラスメソッドを選んだ理由は、私たちの事業に合わせたサポートが期待できるからです。もちろん、技術力も信頼しています。当社のエンジニアは全員、困ったときにDevelopersIOを読んでいるほどです(笑)」

そのほか同社では、Terraform Cloud(現:HCP Terraform)をクラスメソッドのCPPO経由で利用しています。以前からTerraformでAWSのインフラを構成・管理していましたが、「エンジニア間の作業のバッティングがあった」といいます。

「サービス開発のなかで、あるエンジニアが書いたコードを、他のメンバーが気がつかずに上書きしてしまったり、あとから振り返ってメンバーの作業内容が分からなかったりするという課題がありました。チーム開発の統制が取れない状況を是正するため、Terraform Cloudを導入しました。クラスメソッド経由にしたのは、AWSの費用と合算請求になるので、事務処理が楽だからです。ドルではなく円払いできるのもうれしいですね」

AWSの応用でセキュリティ面の課題も解決していきたい

AWS環境に関しては、今後もコストの見直しを進めていくといいます。

「インフラ構築をしたエンジニアが、既に在籍していないこともあるので、利用しているAWSのリソースやサーバーが妥当なのかどうか、という観点でコストの最適化を探っていきます」

また、見直しはセキュリティ面にも及びます。事業が拡大していくに連れてAWSのアカウントが増えていった結果、「アカウントごとにセキュリティレベルが異なっている」という状況でした。「Yappli UNITE」は大企業に導入されることも多いため、セキュリティについては見過ごせません。

「担当エンジニアの技量によって、アカウントごとのセキュリティレベルに差が生じていました。そこで、クラスメソッドに相談したところ、AWS OrganizationsやAWS Control Towerの機能と活用方法を教えていただきました。今後は、これらの機能を使い、セキュリティレベル全体のベースラインを担保できるようにしていきます」

クラスメソッドはなんでも相談できるパートナー

ヤプリでは、引き続き新サービスである「Yappli UNITE」に注力していく予定です。すでに、人材育成・リスキリング向けの機能である、電子書籍や動画配信のほか、福利厚生ポイント、社員図鑑、ポッドキャスト、業務マニュアル、社内FAQなど、社内の業務やコミュニケーションを円滑にする多くの機能が実装されていますが、「今後もさらに増やしていく」と望月さんは言います。

「直近では、ヘルスケア機能を追加しました。これは従業員の健康を考えた機能で、歩数に応じて特典と交換できるというものです。会社ごとに特典内容も変えられます。ほかに、同僚に感謝の気持ちを伝えられるサンクスカードという機能も追加しました」

また、同社では「Yappli Tech Blog」という技術ブログも運営しており、これまで300以上の記事が、同社のエンジニアによって書かれています。このブログ運営には、クラスメソッドのDevelopersIOを参考にしているそうです。

「当社には、感度が高く自走でき、それぞれ得意分野が異なるエンジニアが多数在籍し、勉強会を頻繁に行っています。そうして日頃得た知見やノウハウを社内外に発信したくて『Yappli Tech Blog』を運営しています。実は私が編集長に立候補して、ブログの運用フローを考えました。今は2代目の編集長に代わり、記事の更新も継続できています。いつか、DevelopersIOのような存在になりたいですね(笑)」

この事例はAWS総合支援サービスをご利用いただいています

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