AWSのコンテナサービスについて
コンテナは、アプリケーションを実行するために必要なアプリケーション実行コードや、ランタイムライブラリーなどをまとめ、サーバーのリソースや開発・運用を効率よくするための技術です。
企業におけるデジタルトランスフォーメーションの推進はますます拡大していきます。それに伴い、アプリケーションやサービスに対する要求の多様化や、変革の加速が進んでいます。
このような状況に対して、AWSのコンテナサービスを活用することで、アプリケーション開発の速度と効率を向上し、需要や変革への柔軟な対応を可能にします。
AWS利用のメリット
スケーラビリティの強化
コンテナは仮想サーバーよりも粒度の小さい単位で動作し、かつ、インフラリソースの利用効率が高いため、需要に応じて迅速かつ効率良くスケーリングできます。そのため、サービスに対する需要に柔軟に対応でき、コスト面でも有利です。
ポータビリティの向上
コンテナを活用し、OSとアプリケーション実行環境を分離することで、クラウド・オンプレミス・開発PCといった異なる環境の間で同じように動作させることが容易になります。これにより、開発やテストの効率を高められます。
密結合から疎結合へ
機能やプロセス単位で分割したコンテナを疎結合で組み合わせるアーキテクチャにより、機能の変更・拡張やバージョンアップを継続的に行いやすいシステムを構築できます。これにより、需要への迅速な対応や、セキュリティへの強さといったメリットがあります。
代表的なAWSサービス
Amazon ECS (Elastic Container Service)
Amazon ECSは、大小さまざまなコンテナワークロードの統合的な管理を行う「マネージド・コンテナオーケストレーション」サービスです。
Amazon ECSはAWSにおいて最初に登場したコンテナ関連サービスであり、長い歴史と多くの利用実績を持ちます。そのため、非常に多くのノウハウがインターネットや各種媒体に蓄積されており、スキルを持つ技術者が多いため、コンテナを使ったシステムを導入する際の最初に検討する選択肢となる場合が多いです。
Amazon EKS (Elastic Kubernetes Service)
Amazon EKSは、複数のプラットフォームで採用されているコンテナオーケストレーションシステムである「Kubernetes」をAWS上で実行することができるサービスです。
コンテナオーケストレーションシステムのデファクトスタンダードであるKubernetesを採用しているため、様々な周辺ツール・OSSを組み合わせて利用できます。Kubernetesは、特に大規模なシステムや高度なマイクロサービスを採用したシステムに向いていると言われています。
AWS App Runner
AWS App Runnerは、シンプルなコンテナワークロード環境を提供するサービスです。Amazon ECSやAmazon EKSに比べて少ないステップでコンテナの利用を開始できます。
AWS App RunnerはAmazon ECSやAmazon EKSに比べてできることの範囲が限定されていますが、その代わりに、必要とされるインフラ知識や準備が少なくて済むというメリットがあります。GitHubと連携したシンプルなCI/CD機能がサービス標準で組み込まれており、アプリケーションエンジニアが少ない学習コストでサービスを利用開始することも可能です。
AWS Fargate
AWS Fargateは、Amazon ECS、Amazon EKSおよびAWS App Runnerのコンテナ実行基盤を「サーバーレス」で提供するサービスです。
コンテナ実行基盤としてAmazon EC2 （仮想サーバーサービス)）の代わりにAWS Fargateを採用することで、サーバーの管理コストを削減できます。
また、ワークロードの変化に応じて実行するAWS Fargateリソースを柔軟に増減させられるため、特にワークロードが頻繁に変化する環境においてはコストの最適化を図ることが可能です。
クラスメソッドのソリューション
AWS導入コンサルティング
AWSプレミアティアサービスパートナーのクラスメソッドが、お客様のクラウド利用や移行に関する課題に対して最適解をご提案します。公式資格を保有するコンサルタントが、コストカットやインフラの移行などに対し適切なAWSサービスの構成方法をご案内します。
よくある質問
- コンテナを使用したシステムを開発するにあたり、どのAWSサービスを選択すればよいのか提案してもらえますか？
- はい、可能です。AWSにはAmazon ECS、Amazon EKS、AWS App Runnerといったコンテナ実行基盤のサービスが複数用意されており、お客様のビジネス要件や所有する技術スタックなどを勘案して最適なサービスを提案します。
クラスメソッドの特長
お客様の成功を追求できる
組織体制
AWSとの戦略的協業や各種資格を取得したエンジニア、豊富な実績を通じて培われた業界・事業への知見、海外拠点との時差を活用した24時間サポートと多言語対応など、高い技術力と支援体制を兼ね備えています。国内外のSaaS製品も豊富に取り扱いがあり、課題解決に向けて技術や手段の制約を受けることなく最適な道筋をご提案できます。
成果と技術力に裏付けられた
高い提案力
小売、製造、金融、官公庁など、業界を問わず4,000社以上でのプロジェクト実績があります。社内に事例が蓄積しているからこそ、課題に対して生きた解決方法を提示できます。社員の7割を構成するエンジニア間での情報共有や質問、意見交換もさかんなため、ご相談いただいた背景も踏まえて幅広い技術提案が可能です。
IT投資の成果を早める
内製化サポート
ビジネスの成長には、導入後の運用・改善を繰り返すことが大切です。クラスメソッドは技術支援だけでなく、DevOpsメソッドにおけるトレーニングやオンサイトコーチングなども実施できます。お客様自身が自動化や開発手法を身につけ、改善し続けられるように、技術と仕組みづくりの両面からサポートします。
膨大な情報発信を通して
更新されつづけるナレッジ
技術情報の発信を通して、知識を常にアップデートしています。累計4万本、月間300万PVを誇る技術メディア「DevelopersIO」の執筆・運営を続けており、書籍出版や技術書への寄稿、イベントやカンファレンスへの登壇実績もあります。お客様からのご相談に対して、常に最新の情報で回答します。
AWSのコンテナに関する技術情報
2014年から継続して最上位パートナーに認定され、2022年にはグローバル最優秀SIパートナーとして「SI Partners of the Year - Global」を受賞。翌2023年にもアジアの最優秀パートナーとして「SI Partner of the Year - APJ」を受賞しました。技術支援実績は4,000社、25,000アカウント以上、多くのお客様に最適な技術提案を行っています。