POSレジのハードおよびソフト販売を中心とした小売店の業務支援
クラスメソッドが担当したのは、クラウド型店舗本部管理システム「TenpoVisor(テンポバイザー)」のAWS移行とシステムの監視・運用です。TenpoVisorは複数店舗のPOS情報をクラウドで集計し、リアルタイムな売上や在庫などの確認および管理を可能にします。パソコン・タブレット・スマートフォンなどの各ブラウザやアプリからいつでもどこでも最新情報を入手できるシステムです。
実績、機能、価格の3点で優るAWSを選択
5年間のサーバ保守契約が切れるタイミングを迎えたビジコムは、従来のオンプレミス環境を維持するか、これを機に新たなインフラを導入するかのターニングポイントに差しかかっていました。従来のシステムでは契約を更新するたびに高額の初期費用がかかる点や、ビジネス環境の変化に伴うサーバの増減・スペック変更が難しい点を懸念していました。
そこで同社は国内でも広がりを見せるクラウドへの移行を決定し、いくつかの大手クラウド業者を検討しています。実績・機能・価格の3点を総合的に勘案した結果、AWSを選択しました。
さらにクラスメソッドを含む複数のベンダーに見積もりを依頼し、当社のAWS管理代行・支援サービス「クラスメソッドメンバーズ」にご契約をいただきました。選定の主な理由として、まずAWS専業で培ってきた多数のAWS支援実績、そしてAWS利用料の一律割引を挙げていただきました。さらに担当の専門エンジニアが行なった詳細なヒアリングを通して高い技術力がうかがい知れたことも、決断を後押ししたとのことです。
トータルコストを削減し機能追加のプラットフォームを整備
クラスメソッドは既存のシステムをAWSに移行する初期構築を行いました。システムのネットワーク体系はそのままに、クラウド環境へ移しての監視・運用を実施しています。
ビジコムはシステムをAWSに移行した結果、費用面では初期費用の削減によりトータルコストを抑えることができました。以前の契約では初期費用と5年間分の月額費用を合算し、毎月のコストとして平均すると割高になっていましたが、システム移行後は開発部部長の佐々木康博様より「月額費用としても満足している」とのお言葉をいただいております。
加えて機能面では、キャッシュレス時代の決済サービスを担う同社だからこそ、今後さまざまな最新の決済機能を追加していくための柔軟なシステムが整備できた点について評価をいただきました。開発部部長の石田英弘様より、以下のコメントがございます。
「QRコード決済はもちろん、時代の流れに合わせて様々な機能を増やすほど、サーバの数やスペックを上げていかなくてはいけないので、クラウドのAWSなら容量の増減にも柔軟に対応できるところが良いですね」
新サービスを検討しつつ2019年10月の消費増税に対応
AWSへの移行を果たしたビジコムは今後、2019年10月にひかえた消費増税への対応として増税の直前に予想されるアクセス急増に備え、短期間だけでもインフラを強化したい考えです。加えて、クラウド連携型POSシステム「BCPOS」に類似した新サービスも検討しています。
クラスメソッドはこれからも、キャッシュレス時代のソリューションを提供する同社の課題解決を支援していきます。
ご協力
開発部 部長 石田英弘様
開発部 部長 佐々木康博様