「ひとにやさしく、つなぐデジタルを」を企業理念に掲げ、ビジネス領域のデジタル化支援で顧客企業の価値を最大化するトライベック。2022年7月に同社がこれまで培ってきた経験をもとに新規リリースしたSaaSプラットフォーム「Hirameki 7」は、顧客獲得や業務効率化など中小企業が抱えるDX化の課題に応えるため7つの業務領域をサポートする機能群をパッケージしたサービスです。
想定顧客数が多い新プロダクトへのコスト懸念
コロナ禍をきっかけに、ビジネス領域のデジタル化やコミュニケーション領域におけるリモートワークなど、さまざまな領域でDXが進みました。広範囲におよぶDX施策の導入に悩む企業に向けて開発・提供されている「Hirameki 7」は、マーケティング、ファイナンス、ビジネスなど7つの領域をマルチテナントプラットフォームによるワンツールで支え、使いやすさと費用対効果を両立したサービスです。
トライベックは開発当初より「Hirameki 7」を事業の柱の一つとなる一大プロジェクトと見据え、立ち上げ時点から想定顧客数を非常に多くなると試算。それゆえにアーキテクチャの設計でミスがあれば、運用上の負担や改修費用など大きな損失を生みかねないという懸念を抱いていました。また、新サービス開発に向けてモダンな環境を構築したいという思いもあり、それらを解決するにはAWSに関する幅広く深い知見が必要だという課題も生まれます。
同社は過去に自社で開発経験のあったAWSをインフラ環境として選択しました。しかし、従来の開発では安定を重視し、モダンな技術の採用は二の次でした。新たなプロジェクトに対してより確実なサービス設計が求められる状況下で、同社は新技術をはじめAWSに関する深く広範な知識を求めクラスメソッドに支援を依頼しました。
サービス規模を見積もったAWS設計提案
クラスメソッドは支援にあたり、まずは依頼内容を具体的なシステム要件に落とし込みました。そしてCI/CD導入など実現したい内容にあわせて柔軟に支援メンバーを拡充しながら、同社アーキテクチャ案のレビュー、マネージドサービスの採用による運用効率化、「Hirameki 7」に参加するサービス事業者へのセキュリティ対策などを提案してリリースプロジェクトを進行させました。
また、Hirameki 7を利用するユーザーに万全のセキュリティ環境を提供すべくSecurity Hub、GuardDuty、AWS WAFといったAWSのセキュリティ関連サービスを導入。設計やQ&Aという形で支援させていただきました。
クラスメソッドのAWSインフラ環境の構築支援は、新サービス開発の初期段階からサービスリリース後までを包括的にカバーし、トライベックが目指すビジョンに対して有効なサポートを提供しました。トライベックが当社に求めたAWSについての見識もマネージドサービス、CI/CD導入等で提供できたと言えるかもしれません。今後もクラスメソッドは、お客様企業が抱える様々な課題やニーズに対応しながら、最適なソリューションを提供していくことを目指します。