PoCの効率化でIoT・AI導入コスト低減しながらも、プロジェクト成功率を向上
MAGLAGはIoT・AIに特化した「リユースPoC」プロバイダーとして2017年7月に事業を開始しました。
リユースPoCは、IoT・AI技術の投資判断として行われる実証実験の複雑化や高コスト化する一方、本番への移行率が変わらないことがユーザーにもシステム提案側にも無視できないという問題に着目したサービスです。同社は実証実験であるPoCを効率よく再利用し、IoT / AIプロジェクトの成功率を向上させて世の中にIoT / AIを利用した課題解決に導くことをミッションに掲げ、数多くのリユースPoCシナリオを開発し、事業を展開しています。
「リユースPoC」セキュリティ対策強化におけるAWS環境構築
今回、リユースPoCの中にIoT/M2Mデバイスの送信するトラフィックをキャプチャ・分析し、セキュリティ脅威の検出と不正アクセスの検知を可能にするソリューションを組み入れました。
セキュリティ対策では、 Amazon Web Services(AWS)とIoTプラットフォームSORACOM、TrendMicroのTrend Micro Security VNFを組み合わせることで実現します。SRACOM Junctionにて、IoT/M2Mデバイスが送信するトラフィックをミラーリングし、コピーされたパケットをSORACOM Canalを経由してAWSへ送信。コピーされたパケットを受信・解析するTrend Micro Security VNF、および管理・設定を行うEntry Management System(EMS)の動作にはAmazon EC2が利用されます。SORACOM Canal、VPCピア接続を利用することで、コピーされたパケットを安全にTrend Micro Security VNFに送信することが可能です。
これらの設計において、当社のAWS総合支援サービス「クラスメソッドメンバーズ」は技術サポートとしてAWS環境の構築支援を行いました。また、環境構築に加え、運用監視はPoCだけでなく、本番運用でも利用しやすいように考慮されています。今後もクラスメソッドは、同社の発展にAWS支援面での貢献を行ってまいります。
*PoC:Proof of Conceptの略称。日本語では概念実証実験の事を意味します。特に最近ではIoTやAIなどの利用において、新しい概念や、自社環境で前例が無い取り組みを、理論から構築した試作(プロトタイプ)環境を用いてその結果を検証することで実現の可能性を検討することを指しています。