「マイナビ20XX」「マイナビ転職」「マイナビバイト」「マイナビニュース」など、人材と生活情報サービスを主軸として就職・転職・アルバイト情報や幅広いWebメディアを展開する株式会社マイナビ。同社は情報サービスを構築する際、AWSを積極的に活用しています。主なWebサイトの足回りだけではなく、顧客管理システムなどにも使用し、ソリューション部門、ユーザー部門でもAWSを知りたいというニーズが増え、このたびクラスメソッドのAWSトレーニングをマイナビから10名に受講いただきました。同社のAWS活用やそのニーズ、またトレーニング受講のご感想などお話を伺います。
課題解決のためのAWS導入とクラスメソッドのサポート
マイナビでのAWS利用は各部門を問わず年々浸透しています。導入するきっかけはオンプレミスのサーバーの保守期限が切れるタイミングからシステム課題の改善策まで部門ごとに様々です。
「就職情報サービスである『マイナビ20XX』は毎年、就職解禁日0時にサイトをオープンさせ、学生が一斉にエントリーする流れがあります。その際に短期間で大量のアクセスを処理しなければいけないニーズがあり、AWSを活用することで体制を作りました。今は何かを構築する際、AWSが第一の選択肢になっています」(有吉さん)
また、採用支援システムを運用する掛橋さんも「アクセスの多い日と通常の日のメリハリがはっきりしている新規サービスを立ち上げるにあたってクラウドを活用しようと考えた際、社内実績のあるAWSを」と採用されました。
マイナビは、総合支援サービス「クラスメソッドメンバーズ」を介してAWSを利活用しています。サービス料金のディスカウントだけでなく当社ではエンジニアによる技術サポートでもマイナビを支えています。AWSに関するナレッジ提供からトラブルシューティングまで随時やりとりをしていく中で「最適なサービスやベンダーで解決できない部分のサポートをしてもらっています」(津田さん)、「コストが抑えられるし、我々が回答できない社内の問い合わせに対して知見をいただける」(有吉さん)などサポートについてご評価いただけました。
このほか、同社の主力サービスの一つである人材支援サービスに関して、クラスメソッドは当時サービス・システムごとに点在しサイロ化していた情報を統合的に分析できるようデータウェアハウスの構築を技術支援し、現在も運用や開発の実務面など部署に合った形でサポートを続けています。(参考:マイナビ様DWH構築支援事例)。
AWS活用のための人材育成
AWSの利用が進む中で、ソリューション部門・ユーザー部門ともにAWSを理解することの必要性が高まってきました。アルバイトITソリューション統括部の部門長である津田さんは、マネジメントの観点も交えて「(社内メンバーは)ディレクション業務が多いですが、外部ベンダーが作業することに対してさらに理解できるように」とAWS理解への期待を寄せています。
このようにユーザー部門でもニーズが高まっているのに加え、エンジニアリング部門であるインフラソリューション部としても「情報共有や社内勉強会を行っており、今後は社内の人材教育も進めて社内AWSトレーニングの仕組み作りを」(有吉さん)と、社内の技術力底上げを目指していました。
そうした機運の高まる中、今回は同社の様々な立場のスタッフ計10名にクラスメソッドのトレーニングを受講いただきました。
客観的な理解度を知る
クラスメソッドのトレーニングは、AWSが提供する公式トレーニングメニューを現役エンジニアが実務上の経験を踏まえ講義できるのが強みです。受講者の疑問に対し、実践的な回答を返すことも可能です。
受講者のひとりである掛橋さんは日頃から業務でもAWSに触れ、さらなるスキルアップを目指して自ら情報収集や実際のサービスを試用していました。
また、トレーニングではAWSのラボ環境を提供しているため、AWS自己学習の“落とし穴”ともいえる予期せぬ課金がないため「適切にサービスを停止できたか」「アカウントを削除できているか」などを気にせず学習できたことも良い点として挙げられていました。
「まだ詳しくないメンバーが課金面を意識せずにどんどん使って大きな請求が来るのは怖いので(笑)、まず私がしっかりわかるようにならないといけません」(掛橋さん)
新入社員のOJTなどでメンバーのアカウントを見守ることもある立場ならではの課題に貢献できたとしたら何よりです。
さらなるAWSの活用が見込まれる中、技術力の向上を図る
マイナビでは今後もさらなるクラウド推進を展開し、AWSを活用する予定です。
「本来の業務をこなしながら、インフラに興味のあるスタッフからAWSに関する知識の底上げができれば」(掛橋さん)
「OJTを通じて見よう見まねで使っていた部分もあり、これからはクラウド・AWSの特性を理解した上で使いこなせるような教育をしていくことも課題ですね」(佐久間さん)
と、事業の成長のためにAWS活用とその習熟が重要であることが語られました。
自社でインフラを構築・運用できることでコストの最適化やビジネス全体の加速に繋がります。そうした意識を十分にもたれている同社でも、さらなる人材育成はキーポイントとなっているようです。