四国電力グループの一員として、電力供給システム全般のサービスや計測・制御を中心とする製品を開発、販売している四国計測工業。スマートメーターなどの電力量計、電力会社向けシステムなど電力供給システムに関わる様々なサービスを提供し、近年はクラウド型監視制御システム「YONKEIコネクト」などIoT活用を通じた顧客課題にも応える事業を拡大しています。同社はこれまでにもデータ分析用途などでAWSを導入・活用してきました。そして、さらなるクラウド活用を推し進めるべく、クラスメソッドが提供するAWSトレーニングを受講いただいております。
実務に関する知識を得て技術組織としての強化を目指す
四国計測工業ではサービスの製造販売のほか、火力・原子力発電所を含む幅広い施設のメンテナンスも行っており、そうした随所でDX化が推し進められています。取引先へ納品するシステムなどもクラウド活用・移行は欠かせないトピックですが、オンプレミスで運用されていたユーザーからはクラウドに対しセキュリティ面を不安視する声も少なくないと言います。
同社にはAWSを含むクラウドシステムに関するエキスパートが一定数いますが「お客様の不安を払拭する」という目的においてはIT専門の部署だけでなく機械装置を主に設計している部門でも正しいAWSに対する知識の必要性を感じました。そこで、AWSに関する体系的な知識を素早く獲得すべく、クラスメソッドのトレーニングに申し込みました。社内メンバーの受講を推進した製造事業本部 森一司さんはこう振り返ります。
「元々のきっかけとしてはクラスメソッドメンバーズの加入にあります。トレーニングに割引が適用されることもあり、予定していなかったメンバーもトレーニングを受講できました」（森さん）
チーム力を高めるべく、個々のスキルアップを促す
今回トレーニングを受講したのは、システム開発を手がけるIT部門とは異なり、ハードウェアの設計に携わるメンバーが中心です。エンジニアとして複数分野にわたる幅広いスキルが求められる点について、森さんは以下のようにコメントしています。
「地方では、IT系人材を外部から採用するのは容易ではありません。そのため、チームとして個々のメンバーの習熟度を高めることが、四国計測工業の成長に必須です」（森さん）
そこで、今回はスキル別に以下のコースを受講しました。
・AWS Technical Essentials
・Architecting on AWS
・AWS Cloud Practitioner Essentials
・AWS Security Essentials
「受講したメンバーからは『AWSの概要や概念がわかりやすかった』『ラボで実際に手を動かして確認できたのが良かった』といった感想をもらっています。もっと時間が欲しかったという声も聞いていますが、全体として好評です」（森さん）
設計に関するコースを受講したメンバーはすでに案件があったこともあり、実践で知識を活かしています。今回初めてAWSに触れたメンバーも今後クラウドシフトを強化するなかで触れる機会が出てくるとのこと。そのときにトレーニングで実際に手を動かしながら吸収した知識が活きればと期待を寄せています。
トレーニングで得た知識をクラウドシフトへ活用
今回のトレーニングを通じて、受講メンバーは従来の装置設計に関するスキルセットに加えて、AWS構築・運用におけるユースケースの吸収とベストプラクティスに関するスキルを習得しました。
同社は、今後はモノを売るだけでなく、サービス提供にも注力していきます。また、お客さまのシステムのIT化を進めていく中で、クラウドの積極的な提案もしていきたいと考えています。今回の知見は社内のエキスパート人材成長に大きく貢献しています。
「サービスを拡大するためには、チーム全体のITスキル向上が欠かせません。特に今回トレーニングを受講した若手メンバーは、その要として期待しています」（森さん）
クラスメソッドは、四国計測工業のAWS活用を今後も支援して参ります。
