地震計のデータをリアルタイムで収集、活用できるAPIを提供
白山工業は、ICTと高精度計測技術を用いた地震や火山の観測 / 解析機器、システムの開発や建物の健全性評価システムなど、防災分野でのソリューションを提供しています。また、iPhoneの加速度計を利用した地震計アプリや各種地震計の計測データをクラウドで収集してAPIで提供するサービス基盤の開発を進めております。
今回クラスメソッドは、この計測データ収集基盤の開発環境構築を支援いたしました。
お客様が継続的にAWSでの開発を進められる環境を支援
アプリケーションはすでにデモとして一部AWS環境でデプロイされていました。同社の開発チームで今後も継続的に開発を進めるための開発基盤づくりとして、クラスメソッドは下記3点をご提案しました。
1. LambdaファンクションのGo言語への移行対応支援
2. アプリケーションのテストからデプロイのパイプライン環境構築支援
3. AWSのリージョン移行に伴う機器認証の移行方法検討
このうち、アプリケーションのテスト、デプロイパイプラインについてはAWSでは定番となっているCodeCommit、CodeBuild、CodePipeline、CloudFormationを利用し、ステージング環境へのパイプライン構築はクラスメソッドがハンズオン形式で実施。白山工業が他環境でも同様にパイプライン構築が行えるよう支援させていただきました。
また、災害発生時に大量のデータが発生することもあり、データ発生機器が存在する場所に近いリージョンではデータ収集に不安があることから、サービス基盤の設置リージョンを変更することになりました。移行自体は将来実施予定でしたが、現状東京リージョンで構築されていたサービスのうち、特に懸念されたIoT機器の認証情報について検証、レポートを行いました。