Zennのスポンサー活用で技術広報を組織のタスクに
プロダクト志向の強いエンジニア採用への取り組み

株式会社HERP

エンジニアリングマネージャー 宮崎広夢 様
株式会社HERP
公開日:2026年4月6日
BEFORE
  • 技術広報を既存の読者層以外にも広めたい
  • ブログ執筆を継続するための仕組みが欲しい
  • 現在の主力技術(TypeScript)について広報したい
AFTER
  • Zennの活用でモダンなプロダクト開発を行う層への認知拡大
  • 持続可能な発信をするためスプリント計画に「採用広報」を設定
  • HERP=TypeScript活用の技術ブランディングに成功

「本来届けたいターゲットに届いていない」──自社メディアの限界と認知のギャップ

株式会社HERPは、「採用を変え、日本を強くする。」をミッションに掲げ、スクラム採用を実現する採用管理システム「HERP Hire」を中心に業務支援SaaSを展開してきました。それだけにとどまらず、現在はエージェント向けシステムや求職者向けメディアの展開を通じて、「プラットフォーム上で直接、より良いマッチングを生み出す」領域へと注力しています。

「事業を成長させるためには、エンジニア採用は不可欠な投資」と語るのは、プロダクト領域のエンジニアリングマネージャーであり、技術広報の責任者も務める宮崎広夢さん。今回は、Zennで200本以上の記事が寄せられた投稿コンテストのスポンサーメニュー活用をきっかけに、いかにして「攻めの技術広報」を組織に根付かせたのか、その舞台裏を伺いました。

株式会社HERP HERPでは以前から、自社の技術ブログなどを通じて積極的に発信を行ってきましたしかし宮崎さんには当時、もどかしさもあったそうです。

「以前の発信は、読者層がHR業界の関係者や、特定の技術コミュニティに閉じてしまっていました。我々が本当に届けたい、TypeScriptを軸にプロダクト開発をゴリゴリ進めているエンジニア層へリーチしきれていなかったんです」

HERPに対して世間が持っていたイメージは、初期のエンジニア組織が築いた「Haskell(関数型言語)に強い」というもの。現在の主力技術はTypeScriptであるため、社内と読者との間で認知のギャップを生んでいたことが課題でした。
「現場ではTypeScriptをしっかり使い、プロトタイプで面白い試みをいくつも行っている、でもその『今のHERPの面白さ』が、採用への応募を検討する層に届いていませんでした。認知を広げたいが、どこから手を付けるべきか──そんな時に届いたZennの案内は、まさに渡りに船でした」

なぜZennなのか?「ユーザー価値ドリブン」という文化の親和性

数あるプラットフォームの中で、HERPがZennのスポンサーメニューを選んだ理由は、単なるユーザー規模だけではありませんでした。宮崎さんは、Zennが持つ「知見を共有する文化」に注目したと言います。

「Zennのユーザーは新しい技術への関心が高いだけでなく、技術の先にある『ユーザーへの価値』に言及するような、プロダクト志向の強いエンジニアが多い印象を持っていました。これは、私たちが大切にしている『ユーザー価値ドリブン』というカルチャーにマッチする層へ強く訴求できるという直感がありました」

HERPでは他のプラットフォームについても、明確な意図を持ち使い分けて運用しています。

noteでは、会社のナラティブ(物語)や全職種向けの文化を、Zennではより深く技術に向き合っている中級以上のエンジニア層へ向けて伝えるようにと、ターゲットと内容に応じて場所を使い分けることで、HERPの解像度を多角的に高めてもらいたいと考えたんです」

「点ではなく線で」──採用広報を開発スプリントに組み込む組織改革

ZennのTypeScriptコンテストへの協賛や、オフラインでの授賞式参加は、社内に予想以上の変化をもたらしました。

株式会社HERP

「授賞式への参加は、エンジニアコミュニティに参加していく会社になるための、強いモメンタム(勢い)になりました。 実際にアイコンでしか知らなかった方々とオフラインで技術課題や生成AIの活用について語り合い、刺激を受けた新卒メンバーが『行ってよかった』と喜んでいた姿が印象的です。社内でも『載ってるね』と話題になり、発信に対する熱量が一気に高まりました」

この勢いを一時的なブームに終わらせないため、宮崎さんは「仕組み」による解決に踏み切ります。

「これまで発信は、個人の150%の頑張りに頼る『ベストエフォート』でした。しかしそれでは持続可能ではありません。そこで、2週間単位の開発スプリントのプランニングに、ブログ執筆や登壇準備といった『採用広報』のタスクを明示的に組み込むポリシーを決めました。 業務としてキャパシティ計算に含めることで、エンジニアが罪悪感なく、組織のミッションとして発信に取り組める体制を整えたんです」

ファネルの入り口を広げ、エンジニアエコシステムに貢献する

今後は既存の取り組みを継続しつつ、まだ伸び代のあるオフラインイベントへの参加や主催を強化し、2026年にはさらなる技術的プレゼンスの向上を狙っています。

「ファネルの入り口を広げる活動は、事業成長のためにまだまだ必要です。Zennには、採用企業とエンジニアが自然に出会える場をさらに作ってほしいと期待しています。そして何より、HERPという枠を越えて、日本全体のエンジニアが学び、成長し合えるきっかけを作ってほしい。良いエンジニアが育つ土壌があることが、結果として我々の採用にも繋がると信じています」

クラスメソッドは、今後もZennを通じてHERPの技術広報・採用ブランディング活動を引き続き支援して参ります。

この事例ではZenn Publication Proをご利用いただいています。

クラスメソッドが運営する技術情報共有コミュニティ「Zenn」では、企業・団体のテックブログを支援する「Publicaition」ならびに高機能版の「Publication Pro」を提供しています。Publication Proはテックブログの運営を高効率化する有償版で、1か月の無料トライアルが可能です。

Zenn Publication
Zenn Publication Pro

お客様の業界・課題に合った事例や支援内容も個別にご提案可能です。
まずはお気軽にご連絡ください。

サービス

0120-991-668 平日9:30〜18:30 お問い合わせ