オンプレミスのECサイトをAWSへ移行。社内での運用体制も確立

株式会社LIGUNA

公開日:2023年8月01日
BEFORE
  • オンプレミスでのECサイト運営に対する課題
  • 社内スタッフのAWSに関する知識不足
  • リモートワーク増大への対応
AFTER
  • オンプレミスと同等のスペックながら軽快かつ安定動作
  • クラウドならではの手法を習得
  • 外部システム連携の可能性が拡大

人生を変える「○○」をミッションに、人生や社会を「健やかに変える事業」の創出に取り組む株式会社LIGUNA。そのLIGUNAが「すはだで暮らす心地よさ」のためのスキンケア商品を提案、販売するECサイトがあきゅらいずになります。
これまでハードウェア部分をすべてオンプレミスで運営してきましたが、AWSへのリプレイスに関してクラスメソッドよりご支援させていただいています。

株式会社LIGUNA

オンプレミス運用における課題からAWSへの移行を検討するまで

あきゅらいずはこれまでソフトウェア部分はすべて内製化、そしてハードウェアはすべてオンプレミスにて構築・運営してきました。その中で、2つの大きな課題がありました。

1. ハードウェア障害耐性の低さ

オンプレミス環境は約10年前から運用されており、数年おきにハードウェア障害が発生してきました。その都度システムチームによって復旧対応を行ってきました。その過程ではオンプレの知識にて構築可能なクラウドサービスを利用するなど、模索を続けてきました。

そうした中で本社移転やコロナ禍によるリモートワークの増大、社内人事などが重なって早急な対応が求められていました。

2. 社内スタッフのAWSに関する知識

オンプレミス運用当時から、AWSへも興味がありつつも社内スタッフに十分な知識がないことが課題でした。オンプレミスとはまったく異なる世界観であり、敷居が高いと感じていました。

構築支援からコンサルティング支援へ

そのような状況で、クラスメソッドへ本番環境の構築支援を依頼しました。まったくの別件で接点があり、AWSに詳しいということで軽い気持ちで相談したのがきっかけです。本番環境のAWS移行は、支援を受けることで半年後に無事完了しています。しかし社内にAWSの知識が蓄積されておらず、設定も変更できない状態でした。

そこで、続けてクラスメソッドのコンサルティング支援を受けることを決め、AWS環境構築をすべて社内スタッフが設定できる体制を目標としました。コンサルティングはとても的確で、無駄が一切なかったのが印象的です。弊社からの質問に対して、しっかりと調査をした上で参考情報をつけた的確なアドバイスを受けられました。一例ですが、複雑なDNS設定についてもAWS側の設定を工夫することで対応してもらっています。

構築されたシステムについてはオンプレミスと同じコア数・メモリ容量ですが、とても軽快かつ安定して動作しており、AWSの凄さを感じています。この構成にはクラスメソッドのopswitchを利用しており、サーバーの起動や停止・スナップショットを外部から操作できるようになっています。オンプレミスの時には想像できなかった運用を実現しています。

今回のコンサルティング支援を受けて感じたのは、オンプレミスの常識は捨ててクラウドならではの手法に従うのが良いということです。元々、社内ネットワークにあった開発サーバーをそのままAWS環境に移行しようと考えていました。しかし、Amazon S3とAssumeRoleを活用した構成を提案されて、採用しています。現在、この構成はこれまでのワークスタイルすら変える、素晴らしい環境になっています。

「S3は奥が深く、覚えることも多いです。ただ、的確なアドバイスと小さな疑問にも答えてもらうことで、のびのびと作業できました。AWSの知識がない中でのスタートであり、私にとっては未知の領域でしたが、クラスメソッドの提案に沿って進めたことで、結果として得るものが多かったです」

株式会社LIGUNA

AWSを利用した開発体制はリモートワークにもマッチ

今回得られたものは大きく分けて3つあります。

1. 自由な発想ができるようになった

自ら構築することでAWSを深く理解できました。つまづいても原因の特定ができ、どうすればいいか見当がつくようになりました。

2. 外部システム連携の可能性が広がった

他社のシステムではS3経由でファイル転送を行うものが多く、今回のS3中心の構成はそれらのシステム連携で役立つものになると感じています。

3. 社員のワークスタイルが変化

今回の開発環境は、本番環境から機密情報を除いた形でS3経由にて同期しています。情報流出リスクなく、大胆にAWS環境へ直結して作業できます。そのため、現場スタッフの動作確認においてもリモートで会社のネットワークに接続したり、出社などは不要になっています。手元のスマホからもチェックできるようになり、在宅勤務が基本になっている弊社のワークスタイルにマッチしています。

当初の予想を超える成果と今後への期待

改善されたポイントとしては、オンプレミス時の復旧にかかっていた推定180万円もの機会損失がなくなりました。さらに開発環境の安定性が増し、作業時間が半減しています。そして前述の通り、自宅から開発環境を確認できるようになり、リモートワークを促進しています。

オンプレミスからAWSの切り替えについては、勝手が大きく違うので敷居が高いと感じていました。その点については、クラスメソッドの構築支援を利用して乗り越えられました。結果として、当初は想像もしなかった優れた開発環境と、確実なノウハウが得られています。AWSには他にも分析や機械学習のツール、Amazon Workspacesなど様々な機能があります。こうしたサービスも今後活かしていきたいと考えています。

「今回のAWSへの移行やコンサルティング支援は、結果はもちろんのこと、そのプロセスについても満足度の高いものでした。今後もAWSを利用する際には、クラスメソッドへ相談したいと考えています。」

クラスメソッドはLIGUNAのAWSを利用したビジネス拡大を今後も支援していきます。

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