宿・温泉の情報提供と予約システムを提供する
「ゆこゆこネット」のAWS運用を技術支援

ゆこゆこホールディングス株式会社

サービスデザイン部 UXデザイングループ グループマネージャー 浅田薫様
サービスデザイン部 情報システムグループ グループマネージャー 菊本大介様
サービスデザイン部 情報システムグループ 安原浩様

  • AWS
  • クラスメソッドメンバーズ

ゆこゆこホールディングスはオンラインでの宿・温泉の情報提供と宿泊予約受付を行う「ゆこゆこネット」、温泉旅行に関する情報をコンシェルジュ視点で伝える温泉メディア「YUKOTABI」を運営する企業です。2002年の情報誌創刊から事業をスタートし、現在サイトは月間アクセス数2000万PVという支持を得ています。

当初はシニアをターゲットとした情報誌のみの情報提供でしたが、サイト公開から老若男女を問わない温泉メディアとしての展開を狙っており、その過程においてオンプレミスのシステム構成からAWSを活用したクラウドへシステムアーキテクチャを変更しました。

その際、クラスメソッドへ技術支援のご依頼をいただき、AWS基盤の構築コンサルティングという形での業務支援を継続しています。人気温泉メディアの抱えていた課題、当社の貢献はどのようなものがあったのでしょうか。同社の浅田薫様、菊本大介様、安原浩様にお話を伺いました。

クラウド移行したシステムの改善について技術支援を依頼

それまでデータセンターにサーバを設置して運用していましたが、インターネットによる情報提供・予約にも力を入れようとクラウドに移行したのが2018年1月。その当時はマルチベンダーによる運用を行っていました。

50代以降のシニア層の利用が多いことから、コールセンター受注システム経由で予約登録するパターンが少なくないため「移行作業日はデータベースのスペックの見積もりが甘く、システムがストップしてしまい電話での受け付けを止めてもらう必要もありました」(菊本さん)というトラブルにも見舞われましたが、次の日にデータベースのスペックを上げて移行は完了。しかし、クラウドサービスに移行したもののスケーラビリティに対する不満は残ります。

また、アプリケーションの機能追加やゆこゆこネットのコンテンツ追加によって動作が重くなることがあり、

「インフラ面の対応をしていただいても解決せず、『インスタンスサイズを上げれば大丈夫』という決して満足度の高くない回答もあり、運用面では改善の余地があると考えていました」(菊本さん)

そのような時に、クラスメソッドを知っていた上長から「コンサルティングを依頼してみたら?」と鶴の一声があったのが2018年の4月ごろ。すでに構築した環境を活かしつつ改善を検討するための技術コンサルティングの依頼を受け、改善しているところです。

ボトルネックだったリリース時間の長さを改善

その時点で構築されていた既存システムを極力活かしながら支援した内容は、主に以下のような内容でした。

・SPOFであったオンプレApache → Nginx on EC2への移行
・オンプレDNS → Route 53への移行
・CloudWatchメトリクスを調査、コスト削減目的でRDSインスタンスタイプやIOPSのサイジング(スケールダウン)
・CD環境の構築
・Fastlyログの分析基盤の構築(Elastic Stack on EC2)

1月に移行した際にApache関連の構成上、「リリースしたいものがあっても、デプロイをお願いしている会社の都合に合わせないと実行できませんでした」(安さん)という状況がありました。また何か問題があったときのロールバックによる影響も大きく、現代のスピード感あふれるコンテンツ更新にはほど遠い状態でした。

それを、当社への技術支援としてNginx on EC2へ移行し、パイプライン処理周りの改善を行うことで、リリースの自動化や時間の短縮化を実現。さらには自社で更新したい時にいつでも更新できるよう環境改善したのです。

「以前はリリースに3時間ほどかかっており、その間はずっと作業に専念している必要がありました。リリース時間に合わせて業務を調整しなければならないということもあったのです。今はリリース処理を流して、その間に別の作業を行えますので、エンジニアとしての生産性を上げられています」(安さん)

技術力と評価

プロジェクトを通じて、安さんからはクラスメソッドの技術力についてこのような評価をいただきました。

「日本でこれだけAWSを知っている企業はなかなかありません。新規に作るならまだしも、既に構築されているベースから性能を上げていく、当方の要望に合わせて結果を出してくれるというのは中途半端な技術力の会社ではできません。クライアントに合わせて最適なものを提供するという姿勢を目の当たりにして学べました」

今後はゆこゆこのサービスをAPI化して、アプリケーションの保守性、拡張性を上げていきたい、という構想も抱いています。構成が複雑でわかりにくいシステムは、何か改善したり新機能をリリースするために余計な確認・テストが必要になったりしてしまいがちです。それはコストの増加とともにリリース速度を落としてしまうことにもなりかねません。そうした状況を改善すべく、安さんは「APIはサーバーレスで実現したいですね。Lambdaで構築し、APIのエンドポイントを集約していきたいです」と期待を膨らませます。適切な構成に整えてシステム運用の効率的は、利用者へのサービス向上と、社内にとってよりよいサービスをいち早く公開できるという効果へと繋がります。

クラスメソッドは今後もゆこゆこホールディングスのシステム改善に向けて知識と経験を活かしたコンサルティングを行っていく予定です。「クラスメソッドは親切に、親身になって試し、対応してくれている印象があります。これからもいろいろ相談できればありがたいですね」という菊本さんからの期待に応えられるような提案を、今後も行ってまいります。

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