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長期的なAWS活用に寄り添った、サポートから構築支援までの包括的支援

株式会社IDOM様

IT Platformセクション セクションリーダー 月島 学様

  • AWS
  • クラスメソッドメンバーズ

変化する自動車ユーザーに呼応した“挑戦”

「人とクルマとの関係をもっとスマートに」というビジョンを掲げ、中古車買取・販売の「ガリバー」ブランドをはじめ多彩な自動車関連サービスを展開する株式会社IDOM(イドム)。業界の変革に“挑む”というねらいで2016年にガリバーインターナショナルから社名変更し、近年では多様化するライフスタイルに対応したサブスクリプション型の乗り換え放題サービス「NOREL」、個人間売買の「ガリバーフリマ」、個人間カーシェア「GO2GO」など現代のライフスタイルに寄り添うCaaS(Car as a Service)、MaaS(Mobility as a Service)型のサービスを展開して注目を集めています。

「自動車の利用は地方性や利用世帯によってそれぞれ異なってくるので、それに応えられるようCaaS、MaaSという新しい領域に少しずつ手を伸ばしています。そして主軸である買取販売に関しても、今後も主軸としてもっともっとサービスを掘り下げていこうとしている状況です」

そう語るのはIDOMのITプラットフォームを統括管理する月島学さん。今や同社のインフラとしてデファクトとなったAWSをどのような経緯で採用したのか、クラスメソッドのAWS支援状況とその評価とあわせて伺いました。

AWSの導入で得た“ムダの削減”

IDOMがAWSを利用し始めたのは2010年のこと。自動車の査定に用いるシステムでiPad端末を導入するにあたり、インフラを従来のオンプレミス環境ではなくフットワークの軽いパブリッククラウドで検討しはじめたことがきっかけです。

もともと同社では仮想サーバやプライベートクラウドを利用していましたが、システム構築時のSIerやメーカーへの手配、要件とリソースの検討といった長いリードタイムが大きな課題でした。また、事業会社としてシステム開発を協力ベンダーに依頼することも多く、在庫管理といった本番環境のほかに開発基盤など、社内外にシステムが多数存在します。ハードウェア容量が限られるオンプレミス環境では、気軽に「ちょっとシステムを立ち上げよう」というわけにはいきませんでした。

その点AWSはIaaSとして実用的なだけでなく、さまざまなシステムレイヤーに応じた幅広いサービスが利用できる点、マネージドサービスやAPI活用による時間などのコストやリスク削減を図り、事業の課題に大きく貢献ができそうな点が魅力的でした。

「AWSを採用することでスピードが大きく改善されました。それまで新たに何かをスタートさせる場合、まずインフラ周りのメンバーが要件を定義して検討する作業が発生していましたが、今はアプリ側でもエンジニアが『デフォルトはAWS』と考えるようになって話が早くなりましたね」

データセンター入局など物理的な手間から解放されただけでなく、多様なサービスで利便性や柔軟性も向上。現在では同社のほぼ全サービスがAWSベースとなり、700超のインスタンスという規模でAWSが利用されています。

距離の近いコミュニケーションで支援

クラスメソッドは総合支援サービス「クラスメソッドメンバーズ」を通じ、同社にAWSの割引提供や各種技術支援といった多岐にわたるサポートを5年以上行っています。

お声がけをいただいた2013年当時、月島さんはIDOMでのAWS活用をさらに積極化させるべくパートナーを検討しました。数々の候補からクラスメソッドに決めた理由は、AWSについての「レスポンス」に好感を持ったところだと振り返ります。

「こちらの問い合わせに対して、クラスメソッドはAWS側の(標準的な)サポートにプラスアルファする形でエンジニアとしての知見が添えられています。そのアドバイスはこちらの事情を理解している上に自社サービスとのしがらみのない、我々のAWS活用を最大化するためのフラットな視点のアドバイスでした」

現在もクラスメソッドは日常的なやりとりに加え、クラウド活用支援オプションなどで密接な運用サポートを展開。利用状況に応じてリザーブドインスタンスの期限切れなどのアラートやセキュリティに関するレポーティングを行い、必要に応じて同社とBacklogでの課題管理、Googleハングアウトでの打ち合わせも実施しています。

「ユーザーである我々やその先のエンドユーザーに寄り添っていただける点がうれしいですね。営業努力や人数を割いてなんとかするのではなく、こちらに合わせて柔軟に仕組みを変えていけるところなど、ほかではできないところだと思います」

インフラ構築水準にも評価

クラスメソッドはIDOMのサービスインフラ構築でも携わっており、一例として2015年にスタートした査定システムの刷新ではIDOM、アプリケーションベンダー、クラスメソッドの3者で打ち合わせを実施。システム概要を受け取った弊社からはDynamoDBやLambdaなどを用いてAWS活用ができる構成を提案、実装のフォローをしていきました。

こうした案件を重ねる中で、月島さんからは「アーキテクチャに関しては、決定するためのモックアップ作成などで弊社側の理解向上に努めていただいたり、都度変化するAWSでも我々に最適な構成を柔軟に導いていただきました。設計期間は早く、モックアップの作成を含めて1、2週間ほどで上がってくることもあり、とてもスピーディです」といったご好評をいただいています。

これからもIDOMの進化に貢献していく

AWSネイティブとなったIDOMでは、徐々に「EC2でデータベースを立てるよりRDSとかのほうがいいよね、マネージドサービスに変えていったほうがいいね」といった発展的なAWS活用に少しずつシフトしています。

また、従来はアプリ側のエンジニアと月島さんのインフラ側とで分かれていたチームも新規事業のプロジェクトではシームレスになるなど、AWSの理解が進む中で新たな仕組みになりつつあるといいます。

今後の展望について、「理想としては極力インフラレイヤーで個別に人員を割いて見るところを減らし、私のほうではインフラ管理だけでなく、クラウドサービスの活用方法や全体的なルールやセキュリティなどをチェックする仕組みを作って、会社としてのスピードを上げていきたいです。そのための現在ガイドラインの用意などを進めています」と語る月島さんに、同社のビジネスおよび業務にメンバーズがどう貢献しているか尋ねました。

「データセンターの頃は200から300だったインスタンスがAWS利用後は倍以上に増え、複雑な状況になりました。にもかかわらずこちらは特にスタッフを増やしていません。それはある意味でメンバーズの“効果”でしょうね」

最後に、クラスメソッドに期待されているものは何か月島さんにお聞きしました。

「我々がやらなければいけないのは、ビジネスや事業についてシステム的にコミットすることなので、そこに対してテクノロジーで足らない部分で今後もクラスメソッドの力を借りていきたいです。『すいません、設計を手伝ってほしいんですけど』『こちらのモック見てみてどうでしたか?』といった形など、今後もいろんなサービスを使っていくと思うので、まだまだワガママを言える関係でいられたらと思っています(笑)」

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