降雨など環境情報の収集・分析による顧客動向把握

株式会社パルコ

公開日:2016年12月2日

パルコについて

パルコは、商業ディベロッパーとして小売業と不動産業のハイブリッド型ビジネスモデルを構築し、全国でビジネスを展開しています。1969年の池袋PARCO誕生以来、ファッションを中心にしながら、音楽、アート、演劇など、様々なカルチャーを積極的に紹介。消費文化に彩を添え、新しい才能の発見と、自信を持って未来を切り拓く才能のある人たちを応援しています。

“PARCO”はイタリア語で“公園”を意味し、「人々が集い、時間と空間を共有し、楽しんだりくつろいだりする場(空間)」によって、その場(空間)に集う人々(お客さまと専門店)が、「行ってみたい」「また来たい」と思っていただけるような店創りをし、人々の結びつきを強くしていくことにあります。

これまで店舗内からは外部の環境情報を取得できず、例えば急な雨降りといった環境の変化に対応することができませんでした。

環境情報収集システムについて

店舗の屋上に以下のセンサーを配置し、SORACOMの3G/LTE回線経由でAWSクラウドにリアルタイムでデータを送信します。

・降雨情報
・気温・湿度
・照度

送信されたデータはAWSクラウドに配置したデータベースに蓄積され、以下の処理が行われます。

・雨を検知したらEメールで店舗スタッフの端末に通知
・BIツール(Tableau)からデータベースに接続し、環境情報を可視化、分析

本システムによって以下が可能になりました。

・売上数および売上額と天候の相関関係を可視化
・雨の日は売上が落ちるが飲食比率が上がる等の傾向の裏付けが取れた

今後はモバイルアプリ「POCKET PARCO」と連動させ、ユーザーマーケティングへの環境情報の活用を検討します。また、池袋店での実績を元に他店舗への導入を進めて参ります。

カスタマーストーリーセンサーズのIoTテンプレート

本件では、AWSクラウド部分があらかじめ設計されており、一括構築が可能な「カスタマーストーリーセンサーズ」のIoTテンプレートを活用。これにより、構築コストの最小化と短い構築期間を実現しました。

株式会社パルコ

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