レンタルサーバの仮想マシン構成から脱却!
コンテナ/マネージド構成でAWS最適化し
国際物流スタートアップのDXを加速

Willbox株式会社

Product dept. Chief 鈴木 鉄太 様

公開日:2022年3月30日

  • 運用負荷を下げるとともにサービスの成長に向けて拡張性を確保したい
  • 開発環境と本番環境に差分が多く、開発のスムーズさに難あり
  • 人手不足かつ初めてのAWS運用にプロの支援を受けたい

  • フロントからバックエンドまでAWS最適化を行い、サービス挙動が大幅に改善
  • コンテナ技術により開発環境と本番環境の差異を無くしてスムーズなデプロイを実現
  • 運用の相談や、インシデント時の復旧サポートをAWS専門チームから受けられるサービスを導入

Willbox株式会社は2019年11月創業の国際物流のスタートアップ企業です。荷主と物流事業者を直接結ぶためのデジタルプラットフォーム「Giho」は、輸出業務におけるフォワーディング業務をデジタル化。世界中の船会社や国内外100社を越える物流事業者と提携したデータベース活用で通常何日もかかる見積もりを数秒で提供しています。2021年5月にはプレシリーズAラウンドの資金調達を実施するなど、ベンチャー企業としても注目が集まっています。

Willboxでは2020年末から、サービスのグロースに備えた開発環境整備について検討を開始し、「Giho」をAWS上へ移行することを決断されました。マイグレーションを行うにあたってリフト&シフトのように段階を踏むのではなく、クラスメソッドをパートナーに一気にクラウドネイティブな開発環境へ移行し、あわせて「Giho」のシステムやデータベースについても全面的に見直す抜本的な改善を行った同社。

さらに運用面でのサポートはネクストモードに依頼し、システムも運用体制もクラウド最適を実現しました。この取り組みにあたっての課題感や経緯などについて、エンジニアの鈴木様に詳しく話をうかがいました。

サービス開発集中のためインフラはプロフェッショナルの支援を活用

国際物流に関わる国内事業者が長年培ってきた専門性の高い知見を背景に、工作機械、精密機械の輸出業務を支援するためのプラットフォーム「Giho」を運営するWillboxは、設立間もないベンチャー企業です。インフラエンジニアである鈴木さんは、Willbox創業直後から同社のサービス開発に携わってきました。

「Willboxには2020年から業務委託として関わっていて、当時既に一通りのシステムはできていたんですね。当時はレンタルサーバで開発をしていましたが、既に『これ以上はちょっと厳しい』ところまできていて、AWSなり、何らかのクラウドサービスに移行したいという話は出ていました。その後、Willboxに2021年1月に入社後も同じ課題は依然としてあり、クラウド化に向けて動いていきたいという気持ちはありました。その頃のメンバーは僕と社長の2人だけだったので、サービス開発に加えて運用も担うのは本当に厳しかった」(鈴木さん)

その後、Willboxはエンジニア採用も始めましたが、それでも成長するサービスに人手不足は解消せず、鈴木さんもインフラエンジニアとしての仕事に専念するわけにいかず、サービス開発も手伝わなければならないという、ベンチャー企業ならではのハードな日々を送っているそうです。人手不足が続く中で、インフラ運用の負担を軽減し、さらに将来のサービスの成長に向けて開発のしやすさや拡張性を高めるにはどうしたらよいのか。あらためてクラウドの利用と移行プロセスを検討した結果、一息にAWSへの最適化することを決断したそうです。

「クラウドの中でもAWSは調べれば資料が沢山出てきますし、触れる人材も沢山いますから、様々な面でサポートを受けられるプラットフォームであるということで、弊社の選択肢としては最適解と考えて選びました。クラスメソッドさんとのご縁としては、以前所属していた会社のAWS案件でクラスメソッドさんにお世話になっており、技術支援の実力について話をきいていたので、是非お願いできればと思って声をかけさせていただきました」(鈴木さん)

また、インフラ運用が大変なことを、これまでの経験上よく分かっていた鈴木さんは、運用面での支援を外部委託することも当初から考えており、社長にも伝えていたそうです。

「Willbox開発陣は物流業界という場でのシステム構築に慣れていないこともあり、ユーザー側へのサポートとしてどのような要望が出てくるのか、どのくらい何を求められるのかということがわからなかったんですね。そういう中で、AWS側で何か起きたときには、まず一次対応をしてくださるプロフェッショナルの力を借りるというのは、弊社にとって最適解だと考えていました」(鈴木さん)

AWS最適化を追求、サービスの成長と開発スピードを妨げない構成に

クラスメソッドにお声がけいただいたのは2021年春頃でした。
「AWSへの知見がない中、“こんな感じにしたい”というフワッとした理想をお伝えしただけで要望を具体的に落とし込んでいただけたのは本当にありがたかったですね。元々はレンタルサーバのバーチャルマシンの中に全てのアプリケーションを内包する、従来型のクライアント/サーバー構成を取っていました。それを相談の結果、AWSでは、フロントコンテンツをS3でホスティングし、バックエンドもAPIサーバとキャッシュサーバとデータベース、それぞれを最適な形で、マネージドサービスなども活用しながら配置する、という構成にすることになりました」(鈴木さん)

クラウド移行を行うにあたって、既存環境による制約などから一足飛びにクラウドに最適化されたコンテナ開発環境に移行することは難しいケースも多いのですが、本プロジェクトではWillboxからの「最適な構成にしたい」という強い要望がありました。そこでクラスメソッドからも、パフォーマンスやスケーラビリティの面で最適、かつ運用負荷の低い構成を提案しています。

「AWS移行に伴い、アプリケーション側も大きく構成を変えました。旧来のシステムのまま移行しようすると、今後サービスがグロースするときに問題が残りそうな部分が見えていましたので、いつ切り替えるのかということを社長ともずっと議論して来ました。このAWS移行に際して切り替えることを社長が決断してくれたので、実現することができました」(鈴木さん)

また、フロントのサービス部分だけでなく、開発環境もコンテナ技術を使った構成に変更しました。過去の構成では本番環境にプログラムを手動でアップしなければならず、さらにローカルの開発環境と本番環境の構成が異なっていたため、実際に動くのかどうかは確証が無いような状態でした。現在では開発環境と本番環境にほぼ差異は無く、「動かないかもしれない」という心配が少ない状態で開発することができるようになっています。

「今回の開発で最も手こずったのは、アプリケーションのローンチ部分でした。これまでは作ったシステムをそのままサーバにのせれば良かったのですが、コンテナ開発にしたことで前処理が必要になり、わからないところはクラスメソッドさんに色々うかがうことで進めることができました」(鈴木さん)

本プロジェクトはタスクマネジメントツールを使い、タスクログを残しながら双方の作業を行っていきました。これらのアーカイブは、プロジェクト終了後も参照できるようになっており、作業内容や意思決定のログとして有効に利用されているようです。
「クラスメソッドさんのプロジェクトの進め方は、弊社もお客様とのやりとりにおいて参考にさせていただいているくらい、非常に役に立つやり方を見せていただいたと思っています。当時のWikiはそのまま残っているので、疑問点が出てきた時に振り返ることができるのもありがたいです。今でも役に立っています。」(鈴木さん)

ネクストモードの保守支援を活用して人手不足をカバー

懸念であった運用開始後の支援については、NTT東日本とクラスメソッドが設立したクラウドカンパニーであるネクストモードの保守代行サービスを利用いただいています。インシデント時の一次対応と復旧をサポートするスタンダードプランを採用されました。

「問題が起こった時のためにお願いしている、ということはもちろんあるのですが、むしろ何か変更をしたいと思ったときに、エラーが出ないようにするため事前にご相談をさせていただけるのがすごくありがたいですね。ネクストモードさんの後ろにはNTT東日本さんが控えているので、閾値の設定などは膨大な知見からベストなところをご提案いただけるという安心感があります。このお陰で、スタート後にも特に問題なくシステムがまわっているのかなと思っています」(鈴木さん)

リリース後も継続して「最適化」に取り組む

「Giho」のユーザー体験も、旧来システムとは全く違ったものに変化しました。見積ボタンを押してからの反応速度が劇的に早くなったそうです。

「これまでは見積もりボタンを押すとグルグルと回転してからパって出る、という感じだったんですが、それがもう、本当に一瞬になりました。『これ本当に計算してるのかな』と、逆に不安になるくらいです。クラウド最適化の集大成だと思います」(鈴木さん)

6月に「Giho」をAWSに乗せ替えた後、鈴木さんはご自身で「AWS Backup」を設定し、またコンテナのデプロイメント自動化を実装するなど、「AWSの機能を最大限生かした開発」という方針を継続して実践されています。

「AWSを使うことで、本来なら手間がかかることがすごく簡単にできるようになるのは、本当に便利だなと思います。周辺サービスが沢山あるので、それらを使うことでやりたいことがすぐ試せ、実現できるようになりました。実現したい機能がある時に、選べるオプションが増えたのが一番大きいメリットだと思っています」(鈴木さん)

AWSの様々なサービスをご自身で試し、今後はデータ活用なども視野に入れたシステム構成を検討されているWillbox様。国際物流という業界での活躍はますます広がっていきそうです。クラスメソッドは今後もWillboxのビジネスを支えるべく、技術力をもって引き続きサポートしていきます。

この事例はAWSコンサルティングをご利用いただいています

クラスメソッドのAWSコンサルティングは、公式資格を持つエンジニアがお客様の要件にマッチしたAWSのクラウドインフラ設計、サービス選定をご提案。AWSの広い知見を活かし、コスト削減からハイパフォーマンスな構成までじっくりとアドバイスします。

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