DXのための第一歩
「カプコンID」実現を支えたAWS総合支援

株式会社カプコン

株式会社カプコンCS制作統括 デジタルサービス企画部 デジタル基盤室 室長 大川頼和様
目黒恵様 井口拓哉様 平山慧様

公開日:2021年6月17日

  • ゲームや目的ごとにユーザーアカウントを提供
  • 既存IDサービスはオンプレミス環境で構築運用
  • グローバル対応や拡張性に優れた新規統合ID用インフラ選定が困難

  • AWSベースの統合認証基盤サービスを10ヶ月未満で新規リリース
  • 初期設計レビュー時から運用フェーズまでクラスメソッドが継続的にサポート
  • エンドユーザーのさらなる満足を追求してフロントエンド改善を目指す

オリジナリティあふれるゲームソフト開発力を強みに、家庭用テレビゲームソフト、モバイルコンテンツなどの開発のみならず、アミューズメント施設の運営まで幅広く事業を行っているカプコン。国内外で人気を博すコンテンツを多面展開し、映画化、イベント開催などゲームタイトルを継続的に露出させてグローバルブランドとしての価値を高めています。

カプコンは、これまでアカウントサービスをコンシューマ向けゲームとのWeb連動やオンラインゲームのユーザー認証・課金決済など、それぞれの目的に合わせ、運用していました。しかし、昨今マルチプラットフォーム利用、そしてオンライン・オフライン双方でのゲームプレイが一般的になる中で、アカウントサービスが個別に点在することはより良いユーザー体験にとってマイナスになりかねません。

そこで、同社は2020年に共通アカウント管理サービス「CAPCOM ID」(以下、CID)をスタートしました。CID開発決定に至るまでに解決すべき課題、導入後の効果などをデジタル基盤室 室長の大川様、並びに目黒様、井口様、平山様にお話を伺います。
(取材:2020年12月、2021年1月)

多種多様な部門を横断したID統合プロジェクト

「ID統合に向けて準備を始めたものの、調整するところはシステムだけでなく、ビジネスや実務、法律と多岐にわたり、10以上の関係部署を横断した延べ80人以上が関わるプロジェクトになりました。この調整業務がもっとも時間がかかったところです」(大川さん)

社内でも大掛かりなプロジェクトとなったCIDへの統合。その第一要件は、全世界向けに提供できる環境構築でした。これにあたって、既存アカウントシステムの仕組みにとらわれないシステム設計が計画されました。

「これまでのアカウントオンラインゲーム向けのCAPCOM ONLINE GAMES(以下、COG)と、ゲーム連動サービス、Eコマース(利用は国内のみ)などに提供していたCAPCOM ACCOUNT(以下、CA)にわけられ、主にユーザー認証を目的とした利用で、レイテンシーもそこまで気にする必要がありませんでした。
CIDはグローバル対応に併せ、多言語対応やスケーラビリティが求められ、統合認証基盤として今後の機能・サービスの拡張性も不可欠です。また、自社で運用していくことを考慮すると、接続するサービスはマイクロサービス化が望ましいと考えました。そのアーキテクチャは外さないようにと開発陣にはお願いしていました」(大川さん)

これまでカプコンは開発・運用をほぼ内製で行ってきたため、本件でも完全な外注ではなく、技術サポートが可能なベンダーを必要としていました。

「我々は今までCOG・CAのアカウントサービスをオンプレミスの環境で構築運用してきました。これらを統合してグローバルで利用できるものにしたかったのですが、どのプロダクトを採用して、どのようなアーキテクチャにしていくのか手探りの状態でスタートしました」(大川さん)

クラスメソッド選定の決め手となった柔軟性

複数のベンダーに声をかけた結果、パブリッククラウドを利用した全世界向けサービス提供やシステム運用のノウハウがあり、またEコマースサイトの構築実績があるクラスメソッドがパートナーに決定。2020年2月のハンズオンミーティングから10ヶ月未満という短期開発を経て、無事「CAPCOM ID」は同年10月にリリースされました。

「パブリッククラウドを利用する際、こちらの要求通りに動かすためには手を入れる必要が出てきます。そこに対してクラスメソッドはベストプラクティスを示していただけたのが非常にありがたかったです。短期間で構築がうまくいった理由の一つですね」(目黒さん)

「クラスメソッドにお願いした決め手は、技術力に加えて難易度の高い調整をしていただけたことが大きいです。『アカウントサービスを自分たちの手で運用したい』『AWS Single Sign-OnやAWS Shield Advancedを使いたい』といった権限の解放に関する要望は他の代理店から『できません』と断られることが多かったのですが、とても柔軟に調整していただけたので大変助かりました」(大川さん)

リリースを成功させるための広範囲サポート

自主的に区切った10月1日というリリース日にむけて、社内でアカウントサービスを利用している部署には、運用中のシステムの一部分を作り変え、移行してもらう調整をしていったという統合作業。大川さんは「関係部門の協力がなければ、このプロジェクトは為し得なかったと思っています」と振り返ります。
クラスメソッドはこの短い開発期間に間に合うよう、AWSの技術支援に加えてNew RelicやTwilio SendGridなどのSaaS活用ソリューションを提案。技術的なサポートも含め多角的な支援に努めました。

「作成した設計書をクラスメソッドにレビューしていただき、細かな設計のアドバイスをもらうなど、こちらが追い切れていなかった要素を見つけることができて大変助かりました。また、AWSについて詳しいだけではなく、ミドルウェアの部分まで細かく見て頂いて、設計についてアドバイスを頂けたこともあり、カバー力の高さについては非常に印象的でした」(平山さん)

複数回にわたる設計レビューのほか、AWS活用に関するクラスメソッドのオンラインサポートでもご評価をいただきました。

「フォローのスピードがとても速いと感じましたし、様々な側面からいろいろなご提案を頂けることも助かっています」(井口さん)

「以前、別のベンダーで運用フェーズから徐々にサポート品質が悪くなっていったことがあり、現場から不満が挙がっていたことがありました。しかしクラスメソッドは初期導入だけでなく運用フェーズでも対応速度が変わらず、AWSの上限緩和申請などについても非常にスピーディに対応いただけるのでとても満足しています」(大川さん)

フロントエンド改善をはじめ継続的に支援

「CIDはデジタルトランスフォーメーションを実現し、ユーザー満足度を上げるためには今後必要な手段のひとつとなります。CIDで何ができるのかはまだ模索中で、『こういうことを期待しているけれどできるのか』と関係部署から要件を擦り合わせているフェーズです。ユーザビリティの改善はもちろんですが、今後は社内の開発メンバーに対して利用しやすいプラットフォームを提供していかなければならないと感じています」(大川さん)

内製での開発が基本のカプコンですが、CIDのリリース後の改修と追加機能開発を並行して動かすにあたり、引き続きご相談をいただきました。現在はアジャイル開発に慣れているメンバーにてチームを編成し、追加機能についての開発サポートを行っています。

「ご相談を始めてわずか1~2週間でご提案を頂けて、要件を固めるところまで進めたという、外注ベンダーとは思えないスピード感でしたので、開発をお願いすることにしました。
通常内製でやっているため、外部に依頼するコミュニケーションでご迷惑をおかけしているかもしれませんが、クラスメソッドとは運用フェーズになっても温度感が下がることなくご一緒していただけるのではないかと期待しています」(大川さん)

今後カプコンは、CIDを利用した新しい機能を続々と追加する予定です。この取り組みに、クラスメソッドはこれからも技術力を強みとした支援を引き続き行っていきます。

この事例はAWS総合支援サービスをご利用いただいています

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