1970年の設立以来、高い技術力と確固たるパートナーシップを背景に、大手企業や官公庁をはじめ幅広い業界のシステム開発で実績を重ねるユニバーサルコムピューターシステム(以下、UCS)。金融・クレジット・公共分野に特化した社会性の高い業務システムの開発・保守・運用の一方で、モバイルアプリやクラウドネイティブ開発など技術軸でDXを力強く推進するなど、多岐にわたる業界に向けて様々なICTソリューションを提供しています。同社がクラスメソッドのAWS学習フォローアップ支援サービスをご利用いただいた経緯や効果などについてお話を伺いました。
クラウドはインフラの知識もスキルセットとして求められる
AWS学習フォローアップ支援サービスをご利用いただいた同社のDXビジネス部は、新しいライフスタイルにコミットしたソフトウェア開発に携わっている部門です。
「お客様と時代のニーズを汲み取りながらアプリ開発を行っており、必然的に利用するインフラはクラウドがメインとなります。オンプレミスが主流の頃は、システム構築に必要な言語スキルがあれば対応できましたが、クラウドではアプリ開発の技術とインフラ知識をひとつのスキルセットとして求められます。実際、テックリードがインフラの話をベースに会話できないと話が進みません」と三ツ石さんは語ります。同社がクラウドにおけるインフラ知識が必要だと考えるようになったのは、AWSが提供している様々なサービスも一因です。ゼロからコーディングする必要はなく、あらかじめAWSの多様なサービス郡を組み合わせていけば、アプリ開発のベース部分は構築することができます。
「規模が小さいスマホアプリ開発だと、AWSの開発環境を提供され『APIやデプロイなどは自由にしてください』といったケースも少なくありません。さらに、AWSを理解していることを前提にした案件も増えてきました。AWSのスキルが乏しいことはいまや提案までたどり着けない状況にすらなっていますので、早々にスキルアップを図る必要があると感じていました」(窪田さん)
「出口設計はできていますか?」の問いかけに気づきを得る
社内でのナレッジ共有や講習会だけではスキルアップにつながらないと考えた同社は、研修会社の講習に参加することも検討していました。そんなとき、AWSの紹介で2025年3月のセミナーに参加。その際、三ツ石さんは共催であるクラスメソッドの資料に衝撃を受けたと語ります。
「AWSの資格がKPIというのは正解だとは思っていませんでしたが、まずはAWSと名が付いた教育を受けさせるつもりでした。そんななかでクラスメソッドから『出口設計はできていますか?』『資格取得がゴールになっていませんか?』という言葉をもらいました。まさに我々が置かれている状況だったため、衝撃を受けましたね(笑)。そこで、クラスメソッドに詳しく話を伺いたいと思った次第です」(三ツ石さん)
その後、実際にクラスメソッドと打ち合わせを重ね、同社はAWS学習フォローアップ支援サービスを依頼することにしました。
「クラスメソッドと話すなかで気づいたのは、我々にはモノサシが必要だということです。そもそも我々自身ニュートラルが分からないため、仮に研修を受けて資格を取得したとしても、実際のビジネスにマッチするかは不透明でした。結果、期待値だけで投入する可能性があったと思います。これに対し、クラスメソッドの場合は、『何がやりたいのか?』が入り口にあり、我々に必要な教育ロードマップやロールプレイを提案してくれるなど、非常に実践的にエンジニアを育成するプログラムでした。我々の身の丈に合った学習環境を整備できると思ったのが、AWS学習フォローアップ支援サービスを依頼した理由です」(三ツ石さん)
この実施にあたり、三ツ石さんはDXビジネス部のメンバーである窪田さんをロールモデルに設定しました。同部にはAWSのスキルが高いエンジニアが数名いますが、そのなかでも窪田さんは携わってきたプロジェクト数が多く、シチュエーションも多彩。加えて三ツ石さんは「窪田は人に伝える力が突出しているので、知見を引き出しやすいというのもあります。できる人材の能力を他の人材に学習させたいと考えた場合、窪田はロールモデルとして適任でした。窪田をベースにAWS学習フォローアップ支援サービスのスキル評価シートを作成し、それをエンジニアにヒアリングしていけば、必要なスキルは明確になっていくと考えました」と語ります。
スキル評価シートの作成を通じてエンジニアのスキルを可視化
2025年6月に事前打ち合わせを行ったあと、同年7月からAWS学習フォローアップ支援サービスがスタート。スキル評価シートは7~9月の3カ月間で作成し、その後、スキル評価シートの結果をもとに、AWSの実務に即したロールプレイ形式の疑似案件トレーニング DevelopersIO BASECAMP for Biz (以下、デベキャン)を実施するロードマップで進めていくことを協議していきました。
スキル評価シートの作成については、最初に他社事例などを交えてクラスメソッド側から提案し、それをもとに同社における日常業務の水準と照らし合わせながら、達成できる部分の有無を指数化するなどして調整を行っていきました。「クラスメソッドのコンサルタントは、数多くの資格を保有されているだけあって、素晴らしいAWSの見識をお持ちでした。そして、何よりも素晴らしいと感じたのは傾聴力です。こちらの言いたいことを柔らかい物腰で隅々まで聞き取ってくれる姿勢は、心地良い安心感につながりました。業界標準と当社の実情をフラットな目線で見ていただいたことも、非常に良かったと思います」(三ツ石さん)
「モバイルアプリの開発が多いという我々の業務状況をお話すると、他社の事例をモデルケースにした標準的な提案をいただくことができました。我々としては、業務内容や開発力に偏ったところがあると思っていたため、それを平準化できるのは非常にありがたいと感じました」(窪田さん)スキル評価シートの作成を通じ、同社のエンジニアのスキルを可視化できた点も三ツ石さんは高く評価しています。「レーダーチャートを見て、窪田の水準とその水準に達していないスキルを可視化することができました。つまり、モノサシができて現在地が明確になり、定量的かつ重点的にトレーニングすべきところ、トレーニングに必要なコンテンツなどを把握することができました。これだけでも、AWS学習フォローアップ支援サービスに投資した効果がありました」(三ツ石さん)
デベキャンの疑似案件のシチュエーションは立ち回りや対話力を学べる
専任メンターのもと実施するデベキャンについては、同社向けにカスタマイズしたAWSの疑似案件トレーニングを作成し、オンラインで行っていく予定です。デベキャンのゴールは疑似顧客に向けた提案ですが、ゴール後は理解の醸成度合いをスキル評価シートに戻って自己評価し、再度デベキャンに参加するかどうか検討するフローとなります。
「まずは私がオリエンテーションの意味でデベキャンに参加しました。私がロールモデルなので学習内容はさておき、疑似案件のシチュエーションにおけるエンジニアの立ち回りや対話力は大いに学べると感じました。ぜひ多くのエンジニアに参加してほしいと思っています」(窪田さん)
続けて三ツ石さんは「デベキャンの時間以外も、チャットで質問できる環境を用意していただいていますので、分からないことはもちろん、レビューを自発的に依頼することも可能です。こうしたライブ感は、スキルの定着に寄与するのではないかと期待しています」と語ります。
現在のデベキャンの状況は、選抜した1人のエンジニア(AWSの基礎レベルの知識を認定したAWS認定クラウドプラクティショナーを有し、一定の経験値がある5年目の社員)に対して一回目のトレーニングを終えたばかりですが、2025年内中にはゴールまで走りきる予定となっています。
「どこに難しさを感じるかは気になりますが、個人的にはできると思って送り出しています。本人も、いまのところは問題ないと感じているようです。デベキャンを経て自信がつけば、来年は単独で現場に行かせたいと考えています」(窪田さん)
真摯に向き合って寄り添うスタイルに感謝
UCSはAWS学習フォローアップ支援サービスを通じ、積極的な動きの一歩を踏み出せたと考えています。何から始めればいいのか分からない状況が整理され、具体的なトレーニングのフェーズに到達できたことに高い満足感があるようです。
「真摯に向き合い、寄り添って動いていただいたクラスメソッドに感謝しています。いろいろとご支援いただきましたが、印象に残っているのは問い合わせたことに対し、かならずその場で答えを返してくれるところですね。『調べて次回に持ってきます』はなく、経験値という引き出しからすぐに答えが返ってきます。持ち帰らない安心感は、本当に心強かったと思っています。また、こちらのもどかしい思いを上手に言語化していただいたことも特筆できます。AWS最上位のプレミアティアサービスパートナーであるクラスメソッドだからこその、実績に裏付けされた知識や経験則を感じました」(三ツ石さん)
会社全体としては、新人教育以降の教育プランに課題があると感じている同社。新人教育以降の分析や教育ロードマップなどの強化においても、クラスメソッドに提案してほしいと三ツ石さんは語りました。
クラスメソッドは、今後もAWS学習フォローアップ支援サービスを通じて、エンジニアのスキルアップを引き続き支援して参ります。


