全社的なClaude活用で業務拡大時にも応える効率化を実現
営業・マーケティングメンバー社内実践の軌跡

クラスメソッド株式会社

東日本営業本部 アカウント営業部チーム マネージャー 神野竜輝、関真人
デジタルマーケティング室 マネージャー 荒井千恵
クラスメソッド株式会社
公開日:2026年6月18日
BEFORE
  • スプレッドシートや個別検索による手動の情報収集とデータ集計に多大な工数と時間を要していた
  • 少数のチームだと優先業務に追われ、細やかな分析や施策展開まで手が回らない
AFTER
  • Claudeの大量データ処理により俯瞰的な分析が可能になり経営層の方針と連携した意思決定が高速化した
  • 情報の構造化と集約により引き継ぎや商談準備の質が向上し顧客からの信頼獲得に直結する活動に注力できた

クラウドをはじめとするIT技術支援を行うクラスメソッドは、近年AI領域にも積極的な技術支援を展開し、アンソロピック社の「Claude」においても導入・活用支援をワークショップからAWS環境上での利用環境構築まで幅広い形でワンストップ提供しています。

お客様への最適な提案を行うためには、まず自らが最先端の技術を深く理解し、使いこなすことが不可欠です。そこで当社は社内全域でのClaude活用を推進し、日々の業務プロセス改善と質の向上に取り組みました。営業、マーケティング、エンジニアリングの各領域において、Claudeは具体的にどのような課題を解決し、組織的な「知の共有」をもたらしているのか。社内での実践事例と、顧客企業への導入支援に向けた今後の展望についてメンバーに話を聞きました。

各部門が抱えていた「属人化」と「リソース不足」という共通課題

クラスメソッドの各部門では、スピード感のあるビジネス展開を追求する一方で、お客様対応の拡大を支えるための業務の属人化やデータ処理に関わるリソース不足が課題として浮かび上がっていました。

チームのマネジメントを行う神野は、チームの週次アクティビティの把握、次期に向けた市場戦略・方針策定のためのデータ分析を行っています。しかし以前は、営業データを管理するCRMツールやSFA製品、そして全社的なデータ基盤であるBigQueryからLookerで描画しているデータなどを扱う際、各システムの管理担当者に抽出を依頼する必要がありました。ほかにも出力されたローデータをもとに、スプレッドシートやExcelで複雑な関数を組み、手動で集計作業を行わなければならず、多大な工数がかかっていました。現実的なリソースの制約から、本来実施したい深掘り分析まで手が回りづらい状況に陥りました。

同じくアカウント営業を担当する関も、お客様とのコミュニケーションや多数の担当領域への提案活動において課題を感じていました。外部情報や社内CRMに蓄積された情報を調べる際、それぞれ独立したプロセスで手動検索を行い、それらを頭の中で組み合わせて提案シナリオを組み立てる必要があったため、情報収集と整理に多くの時間が必要になります。前任者からの引き継ぎにおいても、その人しか知り得ない情報や属人的なコンテキストに依存してしまうという問題がありました。

一方、デジタルマーケティング室の荒井は、サイト運用改善からYouTube、SNS、HubSpot活用まで、幅広い領域を少数精鋭のチームで回さなければならないという組織的な課題に直面していました。日々の優先度の高い業務に追われ、細やかな施策や分析に手が届かず、時としてCRMツールのレポート作成だけでも数時間を要してしまうことがありました。

長い文脈とデータ処理能力。Claudeがもたらした圧倒的な業務効率化

各ビジネス部門において課題が浮かび上がったなか、2025年にクラスメソッド社内の積極的なClaude業務活用がスタートしました。特に、長いコンテキストを正確に処理できる強みや、ローカル環境でのファイル操作能力は、情報収集や分析業務に大きな変革をもたらしました。

神野は、CRMツールとSlackのコネクターを通じて、メンバーの日報や活動データを読み込ませ、週次での俯瞰的な把握に活用しています。さらに、これまでの請求実績や販売実績などの社内データと市場データを組み合わせ、来期に向けた市場戦略の策定が大きな前進を見せました。

「Claudeの導入により、大量の生データに対する加工処理が可能になりました。以前はLLMに相談しながら関数を出力して自分で適用していましたが、Claudeはファイル操作自体を行ってくれるため処理速度が飛躍的に向上しました」(神野)

さらに、マネージャーとしての思考プロセスにおいても、Claudeが的確な示唆を提示してくれるため、情報把握からアウトプットまでのスタートラインが前倒しになり、考える範囲が明確になって意思決定のスピードが格段に上がったと評価しています。

デジタルマーケティング室の荒井も、Claude Codeの導入で業務スピードを劇的に向上させました。SNS投稿の一括作成からSlackへの自動投稿までを自動化し、数時間を要していたレポーティングも大幅に短縮しました。「優先度が高く手が届かなかった領域にも対応できるようになり、動画編集以外のほぼ全ての領域でClaudeが対応できるステータスに達しています」と荒井はその効果の大きさを強調します。

また、クラスメソッド内ではボードメンバーも経営情報をAIに読み込ませやすい形で用意するため、それをリソースとしてClaudeと壁打ちを行うことで、方針とのすり合わせが容易になりました。これにより、AI特有の不自然な文章表現やメッセージのすれ違いによる手戻りが減少し、会社全体の方針に沿った施策展開が迅速に行えるようになっています。

個人からチームへ。Skill化による「知の共有」と品質の平準化

クラスメソッド株式会社 Claudeの導入効果は、個人の業務効率化にとどまらず、クラスメソッドという組織全体の能力向上にも波及しています。もともとClaude Codeを中心に積極的な活用をしていたエンジニア組織内ではコーディングのみならず、お客様の課題整理やマニュアルなどのドキュメント化など適宜AIエージェントに任せて通常5、6時間かけていたタスクを15分程度で仕上げられる例も生まれ、他部署連携など“横展開”の浸透・拡大が効果としても現れています。

関は主にClaude Codeを活用し、顧客対応と自己学習の両面で効率化を進めました。問合せや議事録をローカルで読み込ませ、体系的な“カルテ”として情報を集約。また、提案時の規約条件の査定や顧客のヘルスチェックなどのレビュー観点をClaude Skills化し、常に一定の観点での出力ができる仕組みを整えました。新しい商品資料をMarkdown化して読み込ませ、チーム内でロールプレイングを行うなど、学習用途での横展開も進めています(解説記事)。このような組織的なメリットを「知の共有」と表現します。外部情報と内部情報を合わせて分析することで、長いコンテキストで顧客の情報を捉えられるようになりました。

「1年前に受けた引き継ぎの情報と、今回顧客引き継ぎに際して提供される情報とでは、明らかに質と深さ、広さが違います」(関)

資料作成や構造化にかかる時間が削減され、技術的な情報も含めた回答のスピードが向上したことで、商談プロセスの短縮や顧客からの信頼獲得に直結していると実感しています。

実践で得たノウハウを顧客支援へ。エンタープライズ導入の障壁を乗り越える

自社内での実践を通じてClaudeの圧倒的なポテンシャルと業務効率化を確信したクラスメソッドは、現在、顧客企業に対するClaudeの導入支援サービスを強化しています。

クラスメソッド株式会社 法人利用において、多くの企業が直面するハードルが「セキュリティガバナンスへの不安」と「コストの見通し」です。今現在「監査ログは取れるのか」「個人情報漏洩のリスクはないのか」といったセキュリティやガバナンスに関する懸念がお問合せ頂く内容としても多い傾向があります。またClaude for Enterpriseが従量課金制に移行したことに伴い、利用実績の乏しい企業にとっては使用量やコストの見通しが立てにくいという課題も。さらに、ツールを導入したものの組織に定着しないという利用促進面の課題も多く寄せられています。

これらの懸念に対し、クラスメソッドは自社の経験を基にした具体的なソリューションや支援を行うなかで生まれたパッケージサービスの提案・提供を展開しています。ほかにも利用率向上を目指す基礎的なトレーニングから、開発者向けのAI駆動開発(AIDD)トレーニングに至るまで、組織への定着を後押しする幅広い支援メニューの提供も進めています。 クラスメソッドはこれからも、自らの組織で実証した最新技術のノウハウと実践的な課題解決力を最大限に活かし、お客様の安全で効果的なAI活用とビジネスの成長を引き続き支援していきます。

Claudeの組織導入やAI環境構築はクラスメソッドにおまかせください

クラスメソッドはお客様のClaude導入を様々なフェーズにも応えられる形で支援しています。ハンズオン講習会の企画・開催からClaudeを全社的に利用するためのポリシー策定やガバナンス設計、AWSインフラの構築まで、組織のClaude利活用をお考えの際はお気軽にお問合せください。

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