インフラ作業効率化をAWS運用自動化ツール「opswitch」で実現
誰でも使えるシンプルさが最大の価値に

株式会社Techouse

開発部 シニアマネージャー 山崎良祐 様
開発部 エンジニア 松本葉月 様
開発部 エンジニア アナスタシオショーン 様
株式会社Techouse
公開日:2026年5月29日
BEFORE
  • リザーブドインスタンスの管理が煩雑
  • インスタンス起動・停止の自動化が必要
  • AWS設定に伴うインフラエンジニアの作業負荷増大が課題
AFTER
  • opswitchでインスタンス起動・停止を自動化
  • 「組織休日設定」等で柔軟なスケジューリングを実現
  • インフラエンジニアの作業負荷軽減を達成

エンタープライズ向け統合ITプラットフォーム「クラウドハウス」を提供する株式会社Techouse。人事領域のソリューション「クラウドハウス採用」「クラウドハウス労務」「クラウドハウス勤怠」や、製造業向け人材プラットフォーム「ジョブハウス」などのサービスを展開し、創業から急成長を遂げてきました。

同社では2024年4月にAWS運用かんたん自動化ツール「opswitch」を導入。導入した背景や、opswitchの活用法、今後の期待などについて、インフラ領域を担う開発部の山崎さん、松本さん、アナスタシオさんにお話をうかがいました。

インフラエンジニアの作業負荷を軽減したい

2012年の創業以来、新たなプロダクトを生み出し続け、急成長を遂げてきた同社。2020年よりクラスメソッドメンバーズのAWS総合支援と請求代行を利用してきました。さらにサービスを拡大するなか、AWSのリザーブドインスタンス(以下、RI)の管理が課題になっていたと山崎さんは話します。

株式会社Techouse 「EC2やRDSを利用するにあたり、当社ではインフラエンジニアがRIの契約作業をしていました。それに伴って発生する期限の管理や必要な契約数のとりまとめ、社内の業務プロセス自体が負担となるのは仕方ないとしても、やはり可能な限り減らしたいものです。それに、できれば直接AWSに触れることのないエンジニアもコスト意識をちゃんと持ってもらえる仕組みも導入したい。そんなスマートなソリューションを模索していました」(山崎さん)

その手段のひとつが「夜間休日のインスタンス停止」でした。開発用のAWS環境において、RIを使用しない代わりに業務時間外の夜間や週末にインスタンスを停止することで、低コストを維持したままRIの契約数を削減しようと考えたのです。

「AWSの機能を使えば、インスタンスの定期起動・停止をスケジューリングすることは可能です。ただ、これはインフラの設定作業になるので、夜間休日のメンテナンス作業やエンジニアの勤務時間調整などイレギュラーなスケジュールが発生するたびに、インフラエンジニアの設定変更作業が発生してしまいます」(山崎さん)

当時はECSだけで20以上のインスタンスが稼働、またプロダクトごとにAWSアカウントを分け、各プロダクトで開発者用アカウントを2系統用意していたといいます。AWS標準のスケジューリング機能だけでは設定が煩雑になり、当初の目的である「インフラエンジニアの負荷軽減」が実現できないという懸念がありました。

opswitchでインスタンスの起動・停止を自動化

そこで2024年4月、同社はクラスメソッドが無償提供しているAWS運用かんたん自動化ツール「opswitch」を導入しました。

「opswitchは導入が簡単で、ブラウザからの操作でEC2、RDSなどの起動・停止が直感的に操作できます。クラスメソッドメンバーズであれば無料で使えると知ったときは、『これだ!』と思いましたね。日本の祝日に対応しているのも決め手のひとつになりました」(山崎さん)

「opswitchは私たちインフラ領域のエンジニアだけでなく、普段はAWSに直接触れないプロダクト所属の開発エンジニアにも利用してもらっています。AWSの画面を直接触らなくていいので、不慣れなエンジニアがAWSの別の設定を触ってしまう、といったミスが防げるのもいいですね。こうしたミスは、AWSアカウントの権限を設定すればある程度防げますが、エンジニア一人ひとりに適切な権限を設定するのも手間ですから」(松本さん)

同社では、「平日朝に起動・平日深夜に停止」といった日次ジョブを設定し、インスタンスの起動・停止を一括で行っています。

「スケジュール実行だけでなく、夜間や週末に一時的に開発環境を使いたいときはopswitch上でボタンを“オン”にすれば、すぐにインスタンスを起動できます。また、こうしてイレギュラーで起動したリソースは手動で止めることを忘れがちですが、opswitchはそういった止め忘れまでもチェックしてくれるので、非常に助かっています。Opswitch 導入に伴う設定自体は非常に簡単でした。RI の管理にともなうわずらわしさから解放され、RI 割引率を超えるコスト減も実現できました。また、AWS に触れることのないエンジニアでも、夜間・週末の停止や臨時稼働によってコスト削減を直感的に分かりやすく意識できるようになりました」(アナスタシオさん)

株式会社Techouse

機能追加の要望を受け、1か月で実装

こうしてopswitchを活用しながら、同社はクラスメソッドとの定期的な打合せを通じて、opswitchへの機能追加も要望してきました。そのひとつが任意の休日を設定できる「組織休日設定」です。

「たとえば年末年始のように、会社が祝日以外にも休日と設定している日があります。会社のカレンダーに合わせて、opswitchのジョブを手動でひとつひとつ設定するのは、やはり大変だったんです。年末年始休暇は多くの企業が取り入れていますから、任意の休日を設定できる機能には当社以外でも需要があるだろうと考えました」(山崎さん)

また、Amazon Neptuneへの対応についても機能追加を要望したといいます。

「Amazon Neptuneも、インスタンスをこまめに起動・停止することでコスト削減が可能なのですが、ニッチなサービスのせいか当初opswitchは対応していませんでした。そこで、私がサービスの挙動を調べ、Amazon Auroraの起動・停止ができるのであればAmazon Neptuneも同様の処理で可能なのではと思い、その見解と合わせて機能追加を要望しました」(山崎さん)

組織休日設定については2025年6月、Amazon Neptuneの対応については2025年10月に要望を伝え、クラスメソッドはいずれも1か月程度で機能を実装しました。山崎さんは「想像以上に対応が早くて驚きました」と話します。

「当社のプロダクトにおいても、お客様からいただいた声が機能や品質の向上に役立つ場面が往々にしてあります。ですので、私たち自身も『こういうものがあったらいいな』といった要望は、積極的に伝えるように心がけているんです。当社とクラスメソッドだけでなく、他のお客様も含めて、プロダクトやサービスの向上によるWin-Winの効果を生み出せたらと考えています」(山崎さん)

技術力の高さと、蓄積された知見の深さ

opswitch以外にも、クラスメソッドは同社へのAWS技術支援を行っています。同社がクラスメソッドの技術力の高さを実感したエピソードがあるといいます。

「当社のAWS環境で、通常の運用では遭遇しないような技術的に難解な事象に直面したことがありました。私自身10年以上AWSに携わってきましたが、一般的なナレッジベースにも情報が見当たらない、前例の少ないケースでした。そこで、多くのエンタープライズ企業を支援されている実績のあるクラスメソッドに相談させていただきました。豊富な技術的知見の蓄積があると考えたからです」(山崎さん)

クラスメソッドではAWS側とも連携した専門チームを編成し、事象の調査・検証にあたってくれました。解決の糸口となったのは、クラスメソッドから提示された独自のアプローチでした。

「最初にそのアプローチを伺ったとき、正直なところ意外性を感じたのを覚えています。私自身OSやデータベースの開発経験もあり、一般的な技術的セオリーからは想定しづらいアプローチだったからです。しかし、クラスメソッドの知見を信頼して提案された手順で進めたところ、スムーズに事象が収束しました。あとから伺ったところ、他のお客様でも同様の解決事例があったとのこと。クラスメソッドならではの幅広い知見と、それを応用できる技術力の高さを改めて実感した出来事でした」(山崎さん)

株式会社Techouse

opswitchの価値は「シンプルさ」にある

同社は現在もopswitchを継続して利用しています。最後に、クラスメソッドに対する今後の期待について伺いました。

「opswitchは非常にシンプルなプロダクトであり、そのシンプルさに大きな価値が宿っていると考えています。あえて、できることを制限していることが、『インフラエンジニア以外も使える』という強みになっている。エンジニア向けのサービスはアップデートを重ねるたびに複雑化しがちなので、opswitchにはこのシンプルさを維持してもらえたらと思います」(山崎さん)

「opswitchは誰でもすぐに使えるので、いわゆる『一人情シス』のような環境でも重宝すると思います。今後もし可能であれば、止め忘れのチェック機能がより拡充されると嬉しいですね」(アナスタシオさん)

「AWSの技術支援の面では、まだ使ったことがないサービスについてよく相談に乗ってもらっています。AWSは毎年新しいサービスが出ていますし、導入を検討するうえで他社の事例などを聞けるのは非常に助かりますね。今後も引き続きご支援をお願いできればと思います」(松本さん)

クラスメソッドはAWS運用の支援を通じて、Techouseが展開するサービスの安定運用と事業成長に引き続き貢献してまいります。

この事例はAWS運用かんたん自動化ツール「opswitch」をご利用いただいています

AWS運用かんたん自動化ツール「opswitch」は、ジョブの実行が簡単にスケジューリングでき、複数アカウント・多数のEC2インスタンス管理の負担を軽減します。バックアップ設定の手間や停止忘れによるコスト増などの課題解決をご支援します。

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