長期的なパートナーシップで実現した幅広い支援
AWS移行サポートから技術者紹介による"チーム”強化まで

株式会社エス・エム・エス

プロダクト推進本部 プロダクト開発部 技術推進グループ
経営管理本部 経営インフラ部 情報セキュリティグループ
窪 宏二朗様
株式会社エス・エム・エス
公開日:2024年2月29日
BEFORE
  • 内製化を進めることでエンジニアの業務が多岐にわたり多忙に
  • ビジネス的に“待ったなし”の課題に対応する人材の採用が困難
  • AWSの専門知識を持ってチーム方針に沿う人材のマッチングは時間が必要
AFTER
  • 明確なスキルが必要という要望に対して高いレベルで応えられるエンジニア支援
  • 外部支援ではなく“チームメンバー”としてジョインして支援する選択肢
  • 長期パートナーシップが作用して方向性を理解したマッチングに

エス・エム・エスは、医療、介護、ヘルスケア、シニアライフの領域において、40以上のサービスを展開する企業です。クラスメソッドは2017年からクラスメソッドメンバーズを通じて業務支援を続けて参りました。2022年からはエス・エム・エスのサービス事業に関わるチームメンバーの一員として、「CMパートナーズ」のメンバーを順次紹介し、業務支援体制をスタートさせています。抱えていた課題から、今後新たにジョインするチームメンバーに求めることまで、窪さんに詳しくお話をうかがいました。

大規模AWS移行の達成の先に見えた新しい課題

エス・エム・エスは30を超えるサービス事業のオンプレシステムを、2017年から順次AWSに移行し始めました。このAWS移行開始を機に「クラスメソッドメンバーズ」の利用が開始となります。メンバーズによるAWS請求代行サービスは、一見とてもシンプルです。しかしAWSアカウント数が100を超えるエス・エム・エスの事業規模ともなると、関連する経理業務も膨大な量になります。また為替レートの変動等、直接取引であれば考慮しなければらない点は多く、そのすべてを委託できるメリットは大きいため、窪さんからは「今や、弊社にとってなくてはならないサービス」と高い評価をいただきました。

「他社の請求代行サービスを検討したこともありますが、結局クラスメソッドメンバーズを継続してきた決め手のひとつは、クラスメソッドのエンジニアから技術サポートを受けられる点でした。技術ブログ『DevelopersIO』があることで、AWSについての知識の深さやエンジニアの顔が見えているところも、安心感がありました。2017年当時、AWSを使い始めたばかりのエス・エム・エスにとって、色々な壁にぶつかってしまうことも多かったのですが、そんな時に的確な技術支援をいただけることはありがたかったです」(窪さん)

開発の内製化を進めるためにAWSを扱えるエンジニアを採用し、全ての既存インフラをクラウド移行したエス・エム・エス。稼働フェーズとなった2021年からは、これまでと違った課題が見えてきました。

株式会社エス・エム・エス
「まだまだチームとしては成長途中である中で、『このスキルの人材が欲しい』『今すぐこれに対応したい』といった場合、正社員をじっくり採用していくのでは間に合いません。また採用した場合でも、実際のスキルマッチには不安が残ります。その一方で、日々変わっていくシステムの構築や改善が求められる状況なので、スポット的な外部支援ではなく、チームメンバーとして一緒に環境に入り、業務に関わってもらいたい。このような要望をクラスメソッドさんにお伝えしたところ、人材の紹介というご提案をいただきました」(窪さん)

チームの“動き方”や“方向性”を理解する技術者を求めて

かつては外注でシステム構築をしていたエス・エム・エスですが、AWSへの移行にあたり開発内容のボトルネック解消を自分たちで行いたいこと、環境のアップデート等をスピード感を持って対応したいことから、中長期的な観点で内製化を進めてきました。現在同社は、5〜10年後にも更新し続けられる構造になっているか等の観点で、基本的にシステム改善は社内で行っています。これにより開発部が、サービスそのものへの責任を持つという意識を持てるようになったそうです。

一方で、エス・エム・エスが求めるスキル等とマッチする人材は、なかなか見つからない課題が残っていました。クラスメソッドは「(同社運営サービスの一部で採用している)WordPressが得意な方がいればご紹介を」というご相談をきっかけに、グループ会社のプロパゲート「CMパートナーズ」に登録している技術者より、既に顧客より高評価を受けているエンジニア(タレント)の紹介を提案させていただきました。

株式会社エス・エム・エス 「弊社ではサービスの試験運用にWordPressでサイト構築し、運用しています。コーポレートサイトといったものが多く、月間数分という短いダウン時間であれば致命的なものではないという認識だったのですが、弊社経営者はキッチリそれに気付いて『見れてないですよ』ということが……(笑)。このことをきっかけに稼働品質の再検討が始まり、当時はWordPress用のフルマネージドサービスを利用していたのですが、結果的にAWS環境へ移行することになったのです。それに伴い、WordPressの安定稼働と運用に対応出来るエンジニアを求めていました」(窪さん)

今はビジネスも人材も働き方も多様化しており、どの会社でも人材採用は大きな課題となっています。エス・エム・エスでは、内製に力を入れているということもあり、雇用形態に関わらずクラスメソッドから紹介した技術者にも社員と同じ権限を与え、評価も社員と同様となっているそうです。そこで、「チームの成長」という観点で、課題に積極的に取り組むことができる技術者であることを重要視されていました。

「ご紹介いただいたタレントさんに運用中のWordPressのサービス業務を引き継いだことで、チーム全体で運用できるキャパシティが増えました。これにより、WPを統合管理する仕組みをつくったり、サービス全体の品質を上げたりできるような開発に力を割くことが出来るようになりました。単なる“キャパシティが増えた”というだけではない、会社全体としてのメリットを生み出すことができたと思っています」(窪さん)

CMパートナーズに登録するエンジニアは、高い問題解決スキルと最新技術のキャッチアップ能力を持ったDevelopersIO読者も多く、専門知識を持った担当者がエンジニアの技術力や実績を精査し、ご要望に沿ったエンジニアを提案しています。

AWSの技術知識と長期的なパートナーシップあってこその支援

「ビジネス的な観点で“待ったなし”の課題がある場合、正社員採用では現場で活躍できるまで時間がかかってしまう場合も多く、また採用したとしてもスキルマッチができているかどうかは実際の案件に入ってみないと不安なこともあります。その点、クラスメソッドからご紹介いただくタレントさんは、我々の求めるAWSの専門的なスキルをお持ちで、また課題に対しての姿勢としても、チームの求める動き方をしてくださっている。紹介スピードが非常に速いこと、またコスト的な面でも非常に助かっています」(窪さん)

1人目のタレントとチームがうまくマッチングしたことで、他にも必要と考えておられたSRE人材やネットワークエンジニアについてもご相談をいただき、2023年末までに4人がチームメンバーとしてジョインしています。

ご相談内容は様々で、「AWSバックアップについて検討してほしい」という抽象度の高い内容の場合もありましたが、AWSの性能やプランについて、その限界を知り尽くすエンジニアから「今このシステム構成であれば、取れるバックアッププランはこの選択肢になるでしょう」と提案する等、プロジェクトは進み続けています。

「『とにかく技術スキルが欲しい』という状況において、求める技術知識に精通したエンジニアをご紹介いただけるのもクラスメソッドだからこそだと感じています。また、AWSの知識がしっかりあるエンジニアであり、さらに、弊社チームが重要視しているところや温度感を把握していただいた上で人材の紹介をしていただける。これはクラスメソッドとチームの間に長期的なパートナーシップがあったからこそだと思います。業務的な理解や知識というところは、正社員や既存チームメンバーで補うことができますから『チーム』として人材を考えたときに、非常にマッチしたご支援を頂いていると思います」(窪さん)

クラスメソッドはリセールやコンサルティングだけでなく、お客様のビジネスに伴走できるエンジニアのご紹介という選択肢もご提案させていただいております。今後もソフトウェア開発の内製化を進めている企業様へ、総合的な技術支援をもってビジネス拡大に貢献してまいります。

この事例はAWS総合支援サービスをご利用いただいています

AWSコンサルティングパートナーアワード受賞のクラスメソッドは、お客様のAWS活用を様々な形でサポートします。AWS利用料を割引提供する請求代行から構築運用、クラウド移行などの技術支援までお客様のご要望に沿ったサービスをご提案します。

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