不動産領域に特化したITソリューション会社として、マーケティング戦略支援やWebサイト構築などを展開してきた株式会社ソナー。不動産関連のシステム構築において、社内のAWSスキル向上を目的に、AWSが提供するオンライン学習支援サービス「AWS Skill Builder」を導入。その半年後にはクラスメソッドが主催するハッカソンイベント「Classmethod Craft Lab」に参加しました。AWSのスキルアップに伴うクラスメソッドの支援について、Webエンジニアリンググループの佐藤さん、中岡さんにお話をうかがいました。
増え続けるAWS案件。社内のスキル獲得が急務に
不動産領域に特化したITソリューションのパイオニアとして、BtoC/BtoBを問わず、不動産業界が抱える課題を解決してきた株式会社ソナー。そのなかでシステム開発を担う部署がWebエンジニアリンググループであり、佐藤さんと中岡さんはWebサイト構築をメインとするチームに属しています。
「Webサイトの構築や運用を担うグループであり、Webデザイナー、フロントエンドエンジニアなど7名が所属しています。私がグループのマネージャーで、中岡がバックエンドのエンジニアです。現在は不動産ポータルサイトや、間取り図作成支援サービスのサイトなどに携わっています」(佐藤さん)これまで同社のWebサイト構築は、オンプレミスもしくはレンタルサーバ環境で行われてきました。しかし近年は、お客様からの「AWSで構築したい」という要望が増えているといいます。技術的な理由に加え、デファクトスタンダードとして広く普及していることから、お客様の社内で導入の説得がしやすいことも大きいのではないかと佐藤さんは話します。
「こうしたお客様の要望もあり、過去にはAWSでのサイト構築を外注した案件もありました。ただ、当時は私たちにAWSの知見がなく、納品された成果物が果たして仕様を満たすものなのかどうか、十分な評価が困難だったのです。今後もAWSの案件は増えることが予想されましたので、社内におけるAWSのスキル獲得は急務でした」(佐藤さん)
同社は、AWS関連の人材教育や教材を検討するなかでクラスメソッドに相談。クラスメソッドのAWS認定インストラクターが講師を務める「AWSトレーニングサービス」や、AWSが提供するオンライン学習支援サービス「AWS Skill Builder」のサブスクリプション利用などを提案されました。
「クラスメソッドはAWS関連の実績が豊富な企業としてネームバリューがあり、私もよく知っていました。複数のサービスを検討した結果、エンジニアが自発的に学習を続けられるAWS Skill Builderを導入することにしました」(佐藤さん)
チームが成長する機会と捉え、ハッカソンに初参加
2025年9月、同社はWebエンジニアチームを対象にAWS Skill Builderを導入しました。社員それぞれが自分のペースに合わせて学習を進めるほか、サンドボックス環境も活用されているといいます。
「CPUに高負荷がかかる状況を作ってAmazon CloudWatchアラームの動作を確認するなど、普段はなかなか試せないようなことが気軽にできるので、よく使わせてもらっています」(中岡さん)
また、クラスメソッドとは月1回のペースで定例ミーティングの場を設け、AWSに関する疑問を解消していきました。
「AWS Fargateに関心があることを伝え、受講すべきSkill Builderのプログラムや、併せて学ぶべき周辺技術などを一覧にまとめてもらいました。詳しい方に学ぶべき道筋をつけていただけて非常に助かりました」(佐藤さん)
AWSのスキルアップを図るなか、2026年3月に同社はクラスメソッドから「Classmethod Craft Lab」の参加について提案を受けました。「Classmethod Craft Lab」はクラスメソッドメンバーズ加入者向けのハッカソンイベントであり、約1ヶ月間でAWSを活用したアプリケーションを開発するものです。AWS開発のベストプラクティスを体験する機会として参加を打診された同社でしたが、こうしたイベントに参加した経験がなく、佐藤さんは「AWSのスキルにまだ不安があった」と話します。
「AWS Skill Builderを導入してまだ半年ほどでしたので、ハッカソンに参加できるレベルに達しているのか不安がありました。ただ、クラスメソッドのエンジニアがしっかりサポートをすると聞き、成長の機会としてチャレンジすることに決めました」(佐藤さん)
支援を受けながら約1ヶ月でアプリケーションを実装
2026年4月にCraft Labが開催され、初日はクラスメソッドのオフィスに参加企業6社が集いました。AIコーディングエージェントについてのセミナーが実施されたあと、各社に分かれて今回開発する内容についてディスカッションを実施。このとき中岡さんが提案したものが「1on1の管理ツール」でした。
「当社では月1回ペースで1on1を開催しています。1on1に際し、これまでの経験や今月処理したタスク、年単位の目標といった情報がExcelベースで管理されており、使いづらいという声があったんです。そこで、この機会にWebアプリ化できればと考えました」(中岡さん)「ディスカッションは、クラスメソッドのエンジニアにリードしていただきました。業務にも応用できるような構成で作りたいという思いがありましたので、これを加味したうえで必要となるサービスなどを教えてもらえました」(佐藤さん)
成果物の発表は約3週間後。その間、クラスメソッドとは定例ミーティングを週1回行うほか、随時Slackでコミュニケーションを図りながら開発が進められました。
「普段RDBを扱っていることもあり、DynamoDBのようなNoSQLデータベースを触るのが初めてだったんです。何から手を付けていいかわからない状態でしたので、クラスメソッドの方にはかなり初歩の質問からしていたと思います」(中岡さん)
「スキルが高い方ばかりのはずなのに、『なんでも聞いてください』と親身に話を聞いていただいたので、こちらも安心して質問できましたね。開発を進めるうちに徐々にこだわりたい部分が出てきてしまって、終盤にレイアウトを変更したり、UIを追加したりなど、完成度を高めたい気持ちが強くなっていきました」(佐藤さん)
AWSの「ベストプラクティス」を吸収
Classmethod Craft Labの最終日、再び参加企業がオフィスに集い、成果物のプレゼンが行われました。1社につきプレゼンは10分から15分、質疑応答の時間も5分ほど用意されています。プレゼンについて、佐藤さんは「大変緊張しました(笑)」と振り返り、他社のリアクションや質問に手応えを感じたといいます。また、他社のプレゼン内容も刺激となりました。
「技術書でしか見たことがない機能を実際に活用されている企業もいて、『こう使うのか!』という驚きがありましたね。当社にはない発想のプロダクトを作られている企業もあり、とても刺激になりました」(佐藤さん)
約1ヶ月にわたるイベントを終え、同社は「実践に近い内容だからこそ得られる学びがあった」と話します。
「今回の構築にはCDK(AWS Cloud Development Kit)を採用しました。それまでほとんど触れたことはなかったのですが、せっかくクラスメソッドのエンジニアの方にサポートいただける機会でしたので、ここで慣れておけば後々楽になるだろうと考えたんです。結果的に深いレベルで触れることができたので、非常に大きな学びになりました」(中岡さん)
「やはりベストプラクティスを学べたことが大きかったですね。未知のサービスについて、独学で開発を進めていると、どうしても『これが最適なやり方なのだろうか』という不安が生まれるものです。今回クラスメソッドとのレビューを通して、『このやり方でよかったんだ』と安心することができましたし、AWS開発の指針を得られたことは大きな財産になったと感じます」(佐藤さん)
「お客様の課題解決に貢献するには、長期的な人材育成が欠かせません。AWSの導入を検討するお客様に十分な提案を差し上げるためにも、さらにメンバーの育成に力を入れていきたいと考えています。この先、また迷うこともあると思いますので、クラスメソッドには引き続き支援をお願いできればと思います」(佐藤さん)
今回学んだベストプラクティスを業務に反映し、さらなる飛躍を目指す同社。クラスメソッドは幅広い技術支援により、その思いに応えてまいります。


